MR1年目〜最悪のスタート〜
人々に新しい選択肢や価値観を与えるMRになりたい!そう思って製薬会社に入社した。
持論これは薬学部に入った思いと一緒だ。
半年間の研修終えて、キラキラした夢を持って私は営業所に配属された。
そこで私を待ち受けていたのは、とても頭が良いチームリーダーだった。
チームリーダーは私に聞いた。「なんでMRになったのか?」
私は答えた「薬を通して、患者さんやドクターのお役に立ちたいからです!」
少し黙ってからチームリーダーは言った。
「お前が言ってる事は理想だな。会社はボランティアじゃないんだよ、利益を上げなきゃ何の意味もない」
私は悔しくて泣いた。これが営業所に配属されて2回目位の飲み会だったかな。自分でも惨めだなぁと思った。
このチームリーダーは大学を担当していた。
もともと学術部出身で、飲みニケーションが大好きな人だった。ただ、部下に業務を教えることが嫌いで、引き継ぎ書も書かないような人がだった。
チームの予算を割るときに、新人の私にたくさん予算を載せてきた。
新人だから予算達成率で評価されないから大丈夫。という理由で
夢のMR生活は最悪なスタートだった。
敵はもう1人いた。
引き継ぎを受ける先輩だ。
チームリーダーがチームリーダーなら部下も部下だった。
引き継ぎをする際に、ちょっと薬局に行ってくるから車で待っといて。
何度もこういったことがあった。
大口先から小口先まで2、3ヶ月分の薬の納入を薬局にお願いし、私に引き継ぐ前に自分の数字を上げていた。
後から卸さんに聞いた話だが、卸さんが新人の子がかわいそうだからやめてあげたらと言ったら、そんなん大丈夫ですよと軽く答えてたそうだ。
私は決めた。
絶対にこの人達を見返して認めさせてやると。
ここで私は現状分析をした。 ①MR認定試験に関しては一科目だけだったので、 勉強しなくても大丈夫。
②チームリーダーに予算を載せられた上に、 前任に薬を前倒し納入されたので予算達成はかなり難しい。 新人と言う立場は医者に自分のことを
アピールするかなりのチャンス。
他の新人が勉強している中
営業にたくさん回れる状況。
予算達成は難しいが、
新規採用であれば目立つチャンスがある
新人ながら訪問頻度を増やし、
卸さんにたくさん同行してもらった。
医院のイベントにはフル参加。
こんなことをしていたら、
社外の評価がとても上がった。
順調に新薬の採用件数が増え
増量もできたが、やはり予算の達成には追いつかなかった。
結果として支店内の新薬の新規納入件数で表彰を受けた。新薬①では支店1位、新薬②では支店3位の新規納入件数を獲得できた。
よしこれでこの人たちを見返すことができると思った1年目の3月。
内示が出た。
新規領域営業部隊が発足し、
2年目で専門領域のMRをすることになった。
ゼネラリストMRを目指しいたし、内科を担当するのがとても楽しかったのに、、、
まさかのスペシャリストMRに選ばれるなんて
正直落胆した。
こんな気持ちで、専門領域MRとなった2年目から内容をまた書きたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。