「ブロックがある」という「トラップ」
・お金を稼いでも全然たまらない。
・誰よりも行動しているのに結果がともなわない。
・婚活中だがフィーリングの合うパートナーがなかなか見つからない。
・痩せたいのに、痩せれない……。
願望と現実が真逆である、顕在意識ではアクセルを踏んでいるのに、潜在意識でブレーキをかけてしまっているので、これでは前に進みません。
こういう、うまくいかないことの裏側には、自分を制限している「思い込み」が隠れていて、それがブレーキをかけている状態である、とよく説明されます。
アクセルとブレーキを同時にかけている状態でその「思い込み」を解除すれば、物事が望む方向に向かいだす、というものです。
私自身も、さまざまな「思い込み」を発見してきました。
「お金は苦労して手に入れるもの」「私はダメな人間(母親)である」「私はいつも利用される」…。
そして、それらを「解除」しようと試みてきました。
もちろん、物事の裏側に潜む「思考のクセ」に気づくことは、とても大事なことです。自分を客観的にみて、「グルグル思考」の渦から抜け出す最良の方法でもあります。
ですが、それらを「排除」することはできません。逆に排除しようとすればするほど、その「思い込み」の影は強くなっていきます。
「犬嫌い」な人ほど、追いかけられたり、吠えられたりするのは、それを意識しすぎるせいです。
そのうちに、だんだん「粗探し」のようになってきて、とうとう行き詰まってしまいました。
何か、うまくいかないことがあるとすぐ「ブロックがあるのではないか?」というトラップにハマって、身動きが取れなくなってしまったのですね。本末転倒もいいところです。
そもそも、この「ブロック(ブレーキ)を外す」という行為は、制限から自由になることが目的ではありません。あくまで「手段」です。
そもそも、何故、私はそれを達成する必要があるのか?
私のダルマ(真の目的)はどんなことだろう?
という方に、フォーカスすべきです。
「今ない」ものではなく「今ある」ものにフォーカスをする。
ネガティブな思考や、感情さえも、否定せず、ありのまま見る。それを抱えたまま進むのです。
「解除する」のではなく「受け入れる」のですね。
そうすることで、それらから本当に自由になることができるのだと思います。
UnsplashのNatalia Marcelewiczが撮影した写真