「稼げるライター養成スクール」で大失敗。借金150万円を抱えた私の体験談
こんにちは、ユウキです。
昨日は「クラウドワークスで稼げない人の特徴」について、えらそうに語ってしまいました。
でも、実は私もとんでもない失敗をしています。
今日は、今でも思い出すと胃が痛くなる、ライティングスクールでの失敗談をお話しします。
その日の、あの広告
2023年10月のある日。
またしても終電間際の残業でした。
22時を過ぎても、まだ5人ほどが残っているフロア。
エクセルとウーバーイーツの空箱だけが、妙に存在感を放っています。
「ハァ...また今日も」
無意識にスマホを開くと、またあの広告が目に飛び込んできました。
『今なら初月0円!最短3ヶ月で月収50万円を実現!』
『未経験でもプロのライターに!95%が副業で月10万円以上を達成!』
...いつもなら即座にスキップする広告です。
でも、その日は違いました。
追い詰められていた理由
今、この記事を読んでいるあなた。
もしかしたら、当時の私と同じような状況にいるかもしれません。
毎日必死で頑張っているのに、なかなか状況が変わらない。
そんな日々を過ごしていませんか?
当時の私の状況を、赤裸々に共有させてください:
【仕事面】
平均退社時間:23時15分
月の残業時間:85時間
土日出勤:月4回
残業代:実働の半分もでない
【健康面】
平均睡眠時間:4時間
体重:半年で8kg減少
慢性的な胃痛
駅のホームで2回ほど目の前が真っ暗に
【金銭面】
手取り:22万円
借金:103万円
クレカの引き落とし:毎月5万円以上
クラウドワークスの収入:月3,000円程度
特に辛かったのは、上司の「優しい」一言でした。
「君、このままじゃダメだよ。もっと会社に尽くさないと...」
...はぁ?
すでに終電まで働いて、休日出勦もして、それでも足りないって?
その瞬間、スマホに表示された広告の文字が、急に魅力的に見えてきたんです。
カウンセリング当日
仕事帰りの夜8時。
新宿の某カフェに向かう途中、ポケットが妙に重たく感じました。
朝一で用意した、消費者金融3社分の申込書:
A社:限度額 50万円(金利18.0%)
B社:限度額 30万円(金利17.8%)
C社:限度額 20万円(金利16.8%)
電車の中で何度も確認した書類たち。
この数字を見るたびに、手が震えていました。
巧妙な誘導
カフェに入ると、想像以上にキマった人が出迎えてくれました。
白いシャツにネイビーのスーツ。
スタイリングされた髪型に、さりげない高級時計。
「アパレル業界で5年働いて、今は独立。月収100万円を安定的に達成しています」
その佇まいが、成功者オーラを纏っていました。
1時間のカウンセリングは、完璧な流れで進んでいきます:
現状把握
悩みの深掘り
解決策の提示
成功事例の共有
料金の提示
決断の促し
特に心に刺さったのは、このフレーズ。
「このまま会社員を続けて、本当に幸せになれますか?」
(そりゃ...なれないですよ)
「毎日終電で帰って、休日も出勤して、それでも評価されず、借金だけが増えていく...」
(うっ...その通りです)
「でも、それを変えるチャンスが、今ここにあるんです」
そして、スマホで次々と見せられる「成功事例」。
元保育士Aさん:2ヶ月目で月収35万円達成
介護職だったBさん:3ヶ月で独立し月収50万円
主婦のCさん:育児しながら月20万円を安定収入に
画面の向こうの「成功者」たちが、まるで私を呼んでいるかのよう。
迫られる決断
「でも、学費が...」
そう言いかけると、担当者が優しく微笑みます。
「投資は自分への投資です。本気で人生を変えたいなら...」
「通常価格48万円のところ、今なら特別に29.8万円で...」
「しかも、今日のご契約なら、初月の学費をさらに5万円割引させていただきます」
「ただ、この特別価格での受付は、本日までとなっております」
...ハッとしました。
なんだか、新宿の不動産屋さんを思い出します。
「この物件、他にも申し込みが...」というアレです。
でも、その時の私には、そんな冷静な判断ができませんでした。
だって、目の前には「希望」があったから。
決断の夜
その夜。六畳一間のアパートで。
ボロボロの座椅子に座り、電卓を片手に必死で計算していました。
【借入金の返済シミュレーション】
初期費用:24.8万円
毎月の返済額:
・A社:15,000円
・B社:12,000円
・C社:8,000円
合計:35,000円
3ヶ月後に月収30万円を達成できれば...
半年で借金を返済できるはず...
何度計算しても、どこかおかしい気がする。
でも、その違和感は必死で無視しました。
だって、このまま会社で働き続けることを考えると...
テーブルの上に広がる請求書の山:
クレジットカードの請求書:189,500円
携帯電話の督促状(2ヶ月滞納)
消費者金融からの「親切な」案内メール
「ここで変われないなら、一生このまま」
その夜は、なかなか眠れませんでした。
窓から見える東京の夜景は、いつもより煌々と輝いて見えました。
スクールが始まって...
週末、ついに契約書にサインをしました。
消費者金融3社からの借入合計:100万円。
手元に残った現金:248,000円。
これで人生が変わる―
そう信じていました。
希望に満ちた始まり
スクールの専用サイトにログインすると、整然と並ぶコンテンツの数々。
【基礎カリキュラム】
ライティングの基礎講座:全15回
SEOの基本:全10回
コピーライティング入門:全12回
Webマーケティング概論:全8回
【実践カリキュラム】
クライアント獲得術:全5回
単価上げのテクニック:全3回
リピート獲得の秘訣:全4回
【特典教材】
提案文テンプレート:50種類
業種別記事構成集:30種類
成功事例集:20本
「これだけあれば、絶対に成功できる!」
その思いで、無理なスケジュールも苦になりませんでした。
修羅場の始まり
1日目のスケジュール:
04:30 起床
05:00-06:30 動画講義を視聴(通勤電車の中)
07:00-08:00 1本目の記事作成
09:00-21:00 会社
21:30-23:00 2本目の記事作成
23:00-24:30 添削された記事の修正
25:00 就寝
会社のトイレで居眠りをしながら、必死でスケジュールをこなしました。
最初の課題:
課題①:美容クリニックのLP(5000文字)
締切:明日の23時まで
要件:
・キーワード密度:2%以上
・コンバージョン重視
・競合5サイトの分析も添付
課題②:アフィリエイト記事20本
締切:今週金曜まで
要件:
・1記事2000文字以上
・キーワードは後日指定
・オリジナリティ重視
「え?これ、現実的に可能なの...?」
そんな疑問も、必死で押し殺しました。
違和感の正体
2週間が経ち、違和感が膨らみ始めます。
添削例その1:
添削者A:
「文章力の基礎はありますね!
でも、もう少し頑張りましょう!」
私:
「具体的にどこを直せばいいでしょうか?」
添削者A:
「基本に忠実に!
次回に期待しています!」
添削例その2:
添削者B:
「素晴らしい出来栄えです!
あとは経験を積むだけですね!」
私:
「でも、全然案件が取れないのですが...」
添削者B:
「諦めずに頑張りましょう!
道は必ず開けます!」
...まるで、ChatGPTと会話しているような。
衝撃の事実
1ヶ月が経った頃、衝撃の出来事が起きました。
運営側のSlackが誤って、受講生用のチャンネルに投稿されたのです。
運営A:
「今月の売上ノルマ、あと100万円です。
受講生の記事、もっと使えませんか?」
運営B:
「了解です。美容関連の10記事、
アフィリエイト記事15本を割り振ります。」
運営A:
「よろしく。締切は今週末で。
添削は例の自動返信でOKです。」
...3分後に投稿は削除されました。
でも、私は見てしまった。
「課題」として出されていた記事は、実は運営側の収益化記事だったんです。
崩壊していく日常
2ヶ月目に入ると、体調の変化が顕著に。
健康診断の結果:
体重:-12kg(半年で)
血圧:165/95
要精密検査:5項目
医師所見:「このままでは危険」
会社でも、変化が目立ち始めます。
上司:「最近、提出物にミスが多いぞ」
同僚:「顔色悪いよ?大丈夫?」
取引先:「ユウキさん、眠そうですけど...」
そして、ついに最悪の事態が。
駅のホームで突然に
ある月曜日の朝。
いつものように始発駅のホームで電車を待っていた時です。
突然、視界が真っ暗に。
次に気づいた時は、駅の救護室のベッドの上。
救急隊員:「過労の可能性が高いですね。病院に行きましょう」
私:「あ、でも課題の締切が...」
救急隊員:「は?」
...もう、頭の中は課題のことでいっぱいでした。
借金地獄の始まり
3ヶ月目。
ついに消費者金融からの返済が始まります。
毎月の収支:
【収入】
給与:22万円
ライティング:3.2万円
合計:25.2万円
【支出】
家賃:8万円
生活費:10万円
既存借金返済:5万円
スクール借金返済:4.8万円
合計:27.8万円
毎月の赤字:2.6万円
これを見つめながら、マクドナルドの100円コーヒーを啜る日々。
「このままじゃ...」
カレンダーを見ると、返済予定表の数字が踊っているように見えました。
周囲の変化
会社の同僚からは、心配する声が。
A先輩:
「最近、職場で寝てることあるよね...」
B君:
「副業って、怪しいのに手を出したんじゃ...」
C先輩:
「俺の友達も似たようなので失敗して...」
みんな心配してくれているのは分かります。
でも、その言葉一つ一つが、刺さるように痛い。
特に辛かったのは、母からの電話。
「最近、顔見せてくれないけど...」
「お金なら、私が...」
電話を切った後、トイレで30分座り込みました。
どん底からの気づき
結局、3ヶ月経っても状況は変わらず。
スクール課題:未提出の山
クラウドワークス:月3万円程度
借金:150万円超
残業:減るどころか増加
体重:さらに減少
ある日の帰り道。
新宿駅のホームで電車を待ちながら、ふと考えていました。
「このまま消えてしまいたい...」
その時、隣のホームに到着した電車が、けたたましい音を立てて通り過ぎました。
その轟音で、はっと我に返ったんです。
「これじゃダメだ」
それでも、学んだことがある
この失敗は、私にとって大きな転換点になりました。
なぜスクールでは成果が出なかったのか。
本当に必要だったものは何だったのか。
その答えにたどり着くまでに、さらに半年かかりました。
実は、「稼げるライターになるための本当の秘密」は、まったく違うところにあったんです。
それは、明日の記事でじっくりとお話しさせてください。
最後に、あなたへ
この記事を読んで、どんな感想を持たれたでしょうか?
「自分も似たような経験がある」
「今まさに悩んでいる」
「どうすればいいか分からない」
もしそう感じたなら、コメント欄で共有していただけると嬉しいです。
なぜなら、私たちは一人じゃないから。
同じ悩みを持つ仲間が、必ずいるから。
明日は、この失敗から学んだ「本当に大切なこと」について、包み隠さずお話しします。
あの時の私のように、孤独に悩む人が、一人でも減りますように。
それでは、また明日。
ユウキ
P.S.
昨日の記事へのコメント、本当にありがとうございます。
特に「私も同じ経験です」というメッセージには、胸が熱くなりました。
一つ一つ、丁寧に返信させていただきますね。