【仕事論】会社員であるということ
私もそうですが、薬局薬剤師っていうのは経営者ではない限り、会社の代償はあれどそもそも企業に勤める一会社員なんですよね。
薬剤師ってけっこうそこの意識を持っている人って少ない気がします。
医療人>企業人みたいなね。
「患者のために」みたいなことはよく聞くけど、「いかにして利益を出すか」みたいな話ってあまり聞かないような…
たぶん病気の人からもらっているお金で稼いでいるから、利益追求っていうとなんだかやらしいというか失礼というか、そんな感じがしちゃうんでしょうね。
私の勤めている会社では、新人研修の時に「医療人である前に企業人、企業人である前に社会人」ってなことを言われた気がするんですが、4年間働いてて、役職もつくようになったらだんだんとそれがわかってきました。
この企業人っていう考えが抜けると、自分の理想と現実のギャップができてしまうんじゃないかと考えたり…。
会社っていう組織の一番の目的はお金を稼ぐ、つまりは利益をあげるということなんですよね。
だって利益あげないと会社潰れちゃいますしね(笑)
そのためには、利益にならないことは避けなきゃいけないんですが、実際現場で働いていると、患者のためにしてあげたいことってけっこう利益にならないこともあったりするんですよね。
そこで、現場から「こんなことがしたい」っていう声が出てくるのに対して、会社からは「それは利益になるの?」っていう返事がきて、「この会社は患者のことを何も考えてない!」なんてすれ違いが生じるんだと思います。
どっちの考えも正しいとは思うんですけどね。
ただそれを言うのなら自分で理想の薬局を起こせばいいのであって、会社員として働くのであれば、患者貢献と企業利益どちらも求めて、折り合い付けなきゃならんと思うのですよ。
「処方箋の最大化」なんて言葉がありますが、まさにこれは患者の受けるベネフィットの最大化と、その結果得られる利益の最大化っていう2つの視点から考えないといけないと思うんですよね。
患者側も薬局側もwin-winの関係にしていかないと。
「こんなに色々やってんのに給料上がらないな~」なんて言ってる人は利益生み出せてますか?
それなら「こんなに色々やった上に患者から感謝までしてもらえる」ってところをゴールにした方が良くないですか?
ちなみに私は薬局長になってから、自店の月の調剤技術料を前年比で数十万円アップさせています。
まぁ前任者がその辺全然取り組んでこなかったから元が低かったというのもあるんでしょうけどね。
この辺については何が要因なのか、思い当たる節と深堀しきれていない点があるので考えがまとまった時にでも。
あまりまとまりがなくなってきたから無理やり締めますが(笑)、ヒラだろうが薬局長だろうが、もっと上の役職だろうが、医療人と企業人2つの観点を持っている人が多い方が良いですよってことですね。
たぶん普通の企業の人たちからすれば「何をいまさら」っていう話なんですけどね(笑)
自分の中では薬剤師ってそっちの方疎い人多いイメージです。