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世界を変えようと思うのは傲慢か。

世界を変えたいと思っている。

世界征服なんて、子供じみた何かじゃなくて

私利私欲の何かじゃなくて。



今、世界ではアメリカの大統領におびえて

マイノリティを排除する動きと

それに対抗して、マイノリティを守ろうとする動きが

対立している気がする。

そんな世界は、とても醜い気がする。



ボクはマイノリティに分類される人間だと思う。

だから、マイノリティを大切にしたいとか言うのかも。

そうかもしれない。

そうだとしても、ボクはボクなのだ。

誰がマイノリティで、誰がマジョリティだというのか。

自分はマジョリティだと信じている人は

本当にマイノリティではないのだろうか


ボクたちは日本人というだけで

世界ではマイノリティなんじゃないか。



たとえばアメリカ生まれのアメリカ育ちで

何不自由なく英語を扱うとして

同性愛者じゃないとして

障がい者じゃないとして

そんな人がどれだけいるというのだろう。

その人たちが本当にマジョリティなのか。



人口だけで言うのなら

中国人が世界のマジョリティになるんじゃないのか。

マイノリティだから、マジョリティだからと

そんなところで線を引くんじゃなくて

ボクを、ちゃんと見てほしいと思うのは傲慢だろうか。



マイノリティを認める、認めないじゃなくて

ボクたちは、隣にいるキミを大切にしたいと思う。

それじゃいけないのか。

それができないのか。

それなら、それこそマイノリティじゃないんだろうか。



世界を変えたいのだ、ボクは。

ボクがボクであることを

キミがキミであることを

それだけを大切にできるだけの世界に。



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