YouTuber病みやすい!芸能人やYouTuberの病みに学ぶ、心のケア術とは?
収益化が通っている、またはそこそこの登録者数がいるYouTuberの方とたまにお話する機会があって、
そういう場で鉄板の話題があります。
それは「とにかく病みやすい」です。
もうあるあるネタのレベルで皆さん口を揃えていいますし、
かなりの高確率で共感が得られる話題です。
どうしてそこまで病みやすいのかと言えば、こういった関係のお仕事の方は他人の評価から逃れられないからです。
YouTuberは芸能人と少し違い、広告主への忖度は感じづらいですが、より視聴者と近いので視聴者の目を気にしない。というのが出来ない商売です。
評価が再生数などの形でまるで通信簿のように即可視化されてしまうのも辛いところですね。
この他人の評価を自分の評価軸にしてしまうとメンタル的に非常に厄介です。
なによりコントロールが難しい。
自分はいつも通りなのに、たまたま視聴者やYouTubeの虫の居所が悪くて、伸びが悪いというのは当たり前にあります。
コントロールしづらいものをコントロールしようと頑張るとメンタル的にかなり不安定になります。
このコントロールのしづらさと、
再生数や人気が自分の価値に直結しやすく常に不安でいる。
この構造が芸能人やYouTuberを病ませてしまっていると感じています。
「他人の目を気にするな。」は現実的ではない
いい塩梅で他人の目を気にするには
では安易に「他人の目を気にするな。」みたいなアドバイスで解決する問題かと言えば、
それもあまり現実的ではないと僕は感じています。
そもそも芸能関係など関係なく
他人の目を気にしない。というのは社会的な生き方が前提の人間にとってかなり難しいです。
それに本当に他人の目を気にしない人間って何かが欠如している場合があるので、別の生き辛さに繋がってしまいますしね。
なので、いい塩梅で人の目を気にする二つの方向性を書いていきたいと思います。
1,バイアスを知る
そもそも人間はネガティブな面に過剰に反応するように出来ています。
これをネガティビティバイアスと言います。
人間は野生で生きていた頃、失敗はそのまま命の危機に直結していました。
なので即座に失敗に反応するように出来ています。
しかし比較的に安全な現代においては逆に足かせになってしまっている場合も多いです。
しかも、このネガティビティバイアス日本人は特に強いという話もあります。
よく聞くYouTuberさんの例として
配信などで応援のコメントが100個ダッーーーーーーーと滝のように流れていても、
たった1個のアンチコメントが即座に目につくと言います。
それくらい敏感なのです。
このネガティビティバイアスを回避するにはまずバイアスを認識しておけばマシになっていきます。
ああ、人間はネガティブを過剰評価するバイアスがあるんだな。
と前提を敷いておくことでだんだんと
「それはそれとして」
という風に横に置いて置けるようになると、
冷静な視点が一つ追加されているので、
それはもうコントロール出来ていると同じようなものです。
バイアスは認識する。というのは認識するだけでコントロールが効きやすくなるテクニックで、
思い出すだけで効果が出るのでかなりお得です。
自分のバイアス(思い込みなど)を認識するというのは認知行動療法などでも使われるテクニックです。
2、本当に気にする属性の人間にアンケートを取る
これは
本当で気にする人間は誰で、
誰に好かれる行為をするべきで、
誰の地雷を踏んではいけないか。
を明確にする作戦です。
結局、全人類みんなに好かれるのは現実的ではないです。
だったら自分の好ましい人間には徹底的に好かれて、
そうでもない人には、
少しドライな考えですが「お前はお客じゃない」と割り切ってしまおう。
という事です。
先ほどの例で言えば応援コメント100個のうちのアンチコメント1個
少し厳しい事を言えば、この1個は「お客じゃない」わけですね。
こういうとファンを差別しろということか!みたいに反論される場合があるのですが、現実的に全員100%の期待に答えるのはムリです。
ぶっちゃけアンチの人はこちらが助かるようにシェアやコメントをしてくれないですし、
結局のところ中途半端になってお互いの満足度を損ね、
メンタル的にも病んでしまいます。
なんとなく活動をしていたら想定外に人気になってしまった人にありがちな例です。
そしてこれをやるには自分にとって誰に応えたいのか、誰に応えなくていいのか、を明確にする必要があります。
芸能人やYouTuberで言えばいつもいいねをつけて積極的に動画をシェアしてくれる人や、
こっちが好ましい応援の仕方を常にしてくれる人でしょうか、
これは人によって様々です。
余談ですが成功しているYouTuberさんほど、この嗅覚がめちゃめちゃ鋭い傾向があると僕は思っています。
アンケートを取るというのは
その層は何が好きで何が嫌いで、何が最高で、何が許せないのか
くらいハッキリとした指標が欲しいです。
僕も実際アンケート取ったことがあって、これをやると
「へ~!そんなところが好かれてたんだ」
「そういう行為がやめてほしいと思われていたんだ」
と目からウロコが落ちる気持ちでした。
自分がいかに他人が考えていることを自分で勝手に解釈していたかを実感できる体験でした。
ちなみに僕がアンケートをしてみた結果、
僕にとってはメンタルは弱いんだけど、なんとか人に優しくありたい、メンタルは弱いけど実は色々挑戦してみたいと考える人が
「応えるべき人」であって
メンタル弱いけど、そもそも態度が攻撃的で、自分さえ得してしまえばそれでいいと考える人は
「応えるべき人ではない」という結果でした。
話を戻してYouTuberさんにお話を聞いてみると
ある程度ファンがついた後、その数に圧倒され混乱している。という状況が多いです。
そんな時は一旦おちついて、
・そもそもなんでこの活動を始めたのか?
・なぜ見ている人は自分を応援をしているのか?
・自分自身はどういう人に応えたいのか?
を一度書き出してみるといいですね。
(直接聞いてみるのが一番濃度が濃くて参考になります)
ネットの普及によって誰でも発信でき、誰でも人気者になるチャンスがある半面、誰でも気軽に人の心を傷つける行為を出来る恐ろしい時代でもあります。
綺麗ごとかもしれないですが、少しでも悲しい出来事が減り、
今の便利な時代を楽しく過ごせるようにしていきたいですね。
ご質問やご相談があればコメントでどうぞ。
もし個人的な相談などがしたいという方はLINEを置いておきます。
初めての方は1回無料コーチングも行っているのでもしご興味があればご活用ください。