聞き上手になるために、「コップの水の量」をイメージする
私が会話において意識していることは、「コップの水の量」である。
どういうことかというと、イメージ上での話になってしまうのだが、
「コップ満杯に入った水の量」は、その相手が、「一つのトークのテーマにおける、話せる量」である。
そして、そのテーマについて相手が話していくほど、「コップの中の水の量が減っていく」
この、水の量を減らすためにこちらが行うことは、「質問」、そしてその質問に対して相手が答えてくれたことを「深掘り」していくことだ。
こうして会話を深掘りしていき、相手の「コップの中の水がある程度減ったタイミング」を見計らい、「また新しい水を入れる。」この、新しい水を入れる作業とは、「新しい質問」をすることである。
例えば、まずは「好きな食べ物」について質問したとしよう。相手が好きな食べ物を何かしら答えてくれたならば、「なぜその食べ物が好きなの?」であったり、「外食でその食べ物を食べるとしたらどこのお店がおすすめ?」などと、「好きな食べ物」という一つのトークテーマについて「深掘り」をし、「コップの中の水の量をだんだんと減らしていく」
そしてコップの中の水がある程度減ったタイミングで、
「ちなみにさ、好きな動物って何?」といった具合に、トークのテーマを、好きな食べ物→好きな動物に変更する。すると先程まで減っていた水の量はまたコップ満杯に戻り、また同じように「好きな動物」というトークテーマを深掘りしていき、コップの中の水を減らしていく作業を行う。
私の中にある会話のイメージは以上の通りである。
ここで、「注意するべきポイント」を説明したい。
相手のコップの水の量を減らしていく時に大切にするべきなのが、「まだコップの中の水が全然減ってないタイミングで、新しい質問をしない」ということ。言い方を変えるならば、「一つのトークテーマに対して、しっかりと深掘りをする」ということだ。
全く水の量が減ってないコップに対し、新しい水を注いでしまったら、コップの水が溢れてしまうことは想像できるだろう。
そのため、「相手の話をしっかりと深掘り」するために、予め深掘りをするための質問を考えておいたり、相手の返答を予想しておく作業が必要になる。
この、「コップの水の量」をイメージしながら会話ができるようになると、段々と「聞き上手な人」に近づいていけるだろう。