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妊娠・出産が恐ろしい――「トコフォビア/出産恐怖症」とは何か
皆さんは、「トコフォビア」という言葉をご存じでしょうか?
これは、2000年に英国精神医学会誌に紹介された特定恐怖症の一種で、ギリシャ語の「toko(出産)」とphobia(恐怖症)を組み合わせた「出産恐怖症」と呼ばれるものです。
「出産すること」「出生という現象そのもの」への恐怖感から妊娠にネガティブな思いを抱くこと、中絶や子宮摘出を望んだり、鬱や不安状態を引き起こし日常生活に支障をきたすほど
「母性本能」という名の幻想
皆さんは「NANA」という漫画を覚えているでしょうか。
2000年に女性漫画誌「Cookie」で連載開始し一世を風靡した、矢沢あい先生による少女漫画作品です。
デジタルを駆使したお洒落な画風、華やかでダークな世界観と不純な女性たちの本音を孕んだ内容は、当時のメジャーな女性向け漫画の中では衝撃的なものでした。
私が「NANA」の中で最も印象に残っているのは、主人公のナナが産婦人科を訪れるシーンてす
「産まないなら、働け。」この言葉に潜む哀しき意味
「子供を産むつもりがないなら、せめて手に職をつけて働きなさい。」
これは、私が実際に実の母から言われた言葉です。
母と車で出掛けていたある日、運転中の車内で母は私に畳み掛けるように詰問しました。
「それで、あんたは子供産まないの?それとも、産めないの?」
「〇〇ちゃん(姉の子)を見て可愛いと思わないの?」
「自分で育てることに不安があるなら、ママがいつだってあんたの家に行って手伝うし、色々方法
産まない選択を、しました。
「産まなくても、いいんだよ。」
そう言ってくれる人に囲まれていたい。
自分も誰かにそう言ってあげられる存在でありたい。
初めまして、ユウキです。
結婚7年目、子供を産まない選択をしました。
親友でもあり、恋人でもある夫と、のんびり穏やかでシンプルな毎日を過ごしています。
妊娠・出産への恐怖初めは、
「出産って、痛いんでしょ。怖い」
という、シンプルな恐怖感でした。
何時間、何十時間にも及ぶ