ライナスの安心毛布
気合い入れたタイトルで記事を連日書いてしまうと肩の力が入りっぱなしになってしまうので、今日はラフに…
昔『スヌーピーの心理学』みたいなタイトルの文庫* を読んだことがある。そこで「ライナスの毛布(安心毛布)」という言葉を知った。
そんなWikipediaにも載るくらい有名な現象だったんだと驚いた。なぜなら、自分にも子どもの頃からずっと手放せないふとんがあるから。
子ども用の水色のかけぶとん。大きくなってサイズが合わなくなってからは、細長くたたんで抱きまくらみたいにして使っている。夏でもこれ一枚出しておけば、基本は抱きつつ冷房で寒くなったら体にかけて使えるので結構便利。とにかく1年365日使っている。
だからもう、かれこれ30年くらい。毎日の睡眠時間を考えると、生活で触れる何よりもずっと一緒にいる存在。カバーの生地が薄くなればカバーを新調してかけ変えて使う。そうしても、布地の端がカバーの中でぽろぽろのカスになってるレベル。お天気の日に干すと太陽のにおいになってしまうので滅多に干さない。アレルゲンになってる可能性があるが、発症して原因がそれだと断定するまでは考えないようにしている。少なくとも今のところ大丈夫。
というか、このふとんがない睡眠は考えられない。
外泊して自宅で眠らない日があると、ふとんのにおいを思い出しては帰りたくなる。帰省でも旅行でも夜はいつもちょっとそわそわして、24時間後には会えるから…と匂いに思いを馳せながら眠りにつく。
もしも火災になってこのふとんが焼失してしまったら私は二度と熟睡できないんじゃないかと、大真面目に不安になる。外出時は鍵閉めとあわせて火のもとと電源の確認はほんとに、ほんとに何度も確認する。
今グーグル検索で、ふとんの匂いをかぐ行動を調べると「ブランケット症候群」という言葉がヒットする。子どもに見られる傾向だが大人にも多いという。
大人の原因は、ストレス。
やっぱそうなるかw 実は6-7月にうつ症状が出始めたときも、日中ぬいぐるみを抱っこしてると落ち着く現象が起きていた。会議中は言葉が多すぎて理解が追いつかなくて反射的に音量0にするくらいしんどい時期があったけど、その時も膝の上でぬいぐるみ撫でてたらどうにかやり過ごせるようになった。
そこまで神経質というか手放せない状態だと依存症みたいで嫌だなーと思ったりもするが、病気ではないようでそこまで真剣に対処すべきことでもないらしい。「無理に引き離そうとしないでそっと見守りましょう」的なアドバイスしか出てこない。
じゃ、そういう性ってことにしておこう。
※当時読んだのはこの表紙の本だった。タイトルがピンとこないけど、私が手に取りそうなタイトルだから多分これ。
『スヌーピーたちのいい人間関係学』エイブラハム.J・ツワルスキー著、笹野洋子訳(講談社+α文庫、2003年)