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発達障害の人は幼い?

ASDとADHDを併発している発達障害当事者の結城凛と申します。

今回は「発達障害の人は精神年齢が幼い?」をテーマに私なりの考えをまとめてみました。

よく発達障害のある人の精神年齢は幼いと言われます。実年齢×1/2〜2/3=精神年齢とも言われますが、それは何故なのか?

発達障害当事者の私が自分なりに理由を考えてみました。


発達障害の人が幼く見える理由

その①仕草が幼い

確かに私も初めてお会いした方に実際の年齢をお伝えすると驚かれることが多いです。

「もっと若いと思ってた!」

これは肌ツヤが良いとかシワがないとかそういう意味ではありません。

静止画の私を見たら多分実年齢とそこまで相違はないと思うのです。

人は見た目以外にも表情や目線の動き、会話の反応など色々な仕草を見て総合的に判断します。

私の場合言語理解が低いため適切な言葉を探せないとき、ジェスチャーやテンションで気持ちや考えを表したりします。

異国で現地の言葉が分からなくてもなんとなく伝わることってありますよね。あのイメージです。

大人は普通ジェスチャーに頼らずとも言葉で気持ちを伝えることができるので落ち着いて見えます。

しかし私はそれが難しいため、必要以上にオーバーアクションをしてしまいます。それが若く(幼く)見られる要因の一つです。

その②考え方が幼い

物事を多角的にみることが苦手なので白黒思考に陥りやすいです。

例えば挨拶を無視されたとしましょう。

私のこと嫌いなのかな?
私の声が小さくて気付かなかったのかな?
何か考え事をしていたのかな?

色々な可能性がある中で発達障害の人(特に自己肯定感が低い内向的な人)は「私のことが嫌いなんだ」と思いがちです。

同じ発達障害でも他責思考の方だと「教養のなってない失礼な人なんだな」と思うかもしれません。

とにかく色々な可能性を考えにくいのです。

色々な可能性を考えるには色々な考えの人のデータが必要になります。

定型発達の人たちは無意識に自分が経験したことだけでなく、他者が経験していること(友人から聞いた話だったり、目撃したことだったり)まで自身の経験としてインプットします。

その結果、年齢が上がれば上がるほど多角的に物事をみることができて落ち着きのある大人に成長出来るのです。

しかし発達障害の人たちはシングルフォーカスといって自身の経験のみインプットしていくため、定型発達の人たちに比べて経験値が圧倒的に足りません。

その結果思考も幼くなりがちになります。

極端な白黒思考は認知行動療法で緩和されるみたいですが、定型発達の人と比べるとやはり限度があるのかもなと思います。

その③発言が幼い

ASDの空気の読めない、またはズレた発言やADHDの衝動的な発言など定型発達の人には考えられないような発言をしてしまう時があります。
その結果教養が身についていないのかな?とか本音と建前が分からないのかな?などと思われがちです。

私は発言するときは一呼吸置いたり、聞き役に徹したりと自分なりに工夫することもありますが、体調が悪かったりパニックになるとボロが出がち。

実年齢と精神年齢の乖離による弊害

実年齢と精神年齢に乖離があるせいで、久しぶりに同級生と再会したけど会話が噛み合わなかったということもあるあるです。


実年齢の2/3説は本当なのか?

正直言うと実年齢×2/3=精神年齢の説も私に当てはめると正しいとは言い難い…。

というのももっと幼く感じる。
体感では中学2年生くらいな気がする。

そんなことを考えていたらこんな説も。

ADHDの人は35歳で脳が成熟
ASDの人は中年、もしくは一生成熟しない

ASDとADHD併発の私、絶句。

でも否定出来ない。


とはいえ職場などで定型発達の人達とも接しなければならない以上、少しでも自分の脳みそを成長させて迷惑がかからないようにしたい!

発達障害の私は一生勉強、一生修行なのだなと思いながら生きています😓💦


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