見出し画像

初めては突然に~婦人科検診③

次の受診日まではあっという間だった。

その間に、インターネットで調べたり、周りの人に聞いたりして、手術について調べた。

どうやらポリープができることは珍しいことではないらしい。

特に、子宮内膜ポリープは不妊の原因で多いようで、その多くが良性のポリープのようだ。


周囲に話を聞くうち、ポリープの手術経験者が見つかった。

その方は全く自覚症状がなく、出産時に子宮頸管ポリープが見つかったそうだ。

大きな病院に入院し手術をしたが、それ以降も再発していると言う。

ポリープの位置が違うと、妊娠にも影響しないのだろうか。

実体験を聞けたのは、その方1人だけだった。


家族に相談したところで婦人科系疾患に詳しい訳でもなく、“入院してきちんと診てもらった方が安心では“という見解だった。

いくら大きな手術でないからとはいっても、麻酔をするし、初めての手術でもあるし、体の外側にメスは入れないけれど内部に傷をつけるのだから。

全身麻酔にしろ下半身の麻酔にしろ、“日帰りだと帰宅するのが困難では!?”そんな疑問も頭をよぎった。

サイトによっては、日帰り手術の場合、“無麻酔で行うこともある“との記載も見つかった。

それはいくらなんでも、怖すぎる。


いくつかクリニックを調べた中で、通える範囲で評判の良さそうなところに、電話をかけてみることにした。

そこで手術をする場合は、改めて医師に診てもらい、クリニックで手術ができるかどうか判断する。手術する場合は、麻酔をかけて行うが、しばらく休んでから、その日のうちに帰宅することができる。

そう、電話口で丁寧に答えてくれた。

不妊治療をメインに行っていそうだが、新規の患者も受け付けているようだ。

初診からになってしまうため、クリニックの場合、実際にいつ手術になるかはわからない。


受診した大学病院の婦人科についても調べてみたが、婦人科は有名で、子宮鏡手術も数をこなしているようだ。

子宮鏡手術とは、腹部を切開せずに、画面に写った子宮内部の映像を診ながら行うため、医師は実際に手元が見えない。

技術と経験が必要なため、誰でもできる訳ではないようだ。



悩みに悩んだ結果、受診した大学病院にて手術を受けることを決めた。

病院を変えるのは正直手間であるし、麻酔はリスクが高い医療行為であるし、大学病院ならいざ何かあったときにもすぐに対応してくれるだろう、との理由からだ。

(入院を経験したことがない私にとって、入院に対する好奇心もちょっぴりあった。)



手術日の1ヶ月前に、手術前の検査があるようだった。

それまではしばらく受診はなく、はじめのクリニックで処方されていた鉄剤を1ヶ月分飲むくらいだった。




いいなと思ったら応援しよう!