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「完璧な母親像を捨てることが大事」男女平等が進んでいるスウェーデンでも、働く母親は同じように悩んでいると思った話

先日とあるきっかけで、スウェーデン出身の女性から
スウェーデンの男女平等について話を聞く機会があった。

日本は男女平等に関して世界ランクが低いので、
男女平等の進んでいるスウェーデンの話を聞いて、
色々考えよう、といった趣旨のイベント。

そもそも男女平等ランキングの結果ってどんな感じかというと・・?

日本は146カ国中118位
スウェーデンは5位。

詳細を知りたい方はコチラの記事も参考に。

イベントの流れ

・スウェーデンという国の歴史
・各種世界ランキング
・男女平等の歴史
・質疑

印象的だった話:スウェーデンは1974年に男性も育児休暇を取得できるようになった

男女平等に関する歴史については、

1974年に、世界で初めて、それまで母親だけが取得できた育児休暇を父親も取得できるよう変更した、というのは一つ大きなインパクトがあったそう。

制度が変わってから父親の育児休暇率がすぐに上がったか、というとそうではない。でも、制度ができて徐々に父親、母親ともに育児休暇を取るようになって・・今がある、らしい。

スピーカーの女性は40代くらい。自分に子どもが生まれたときは、すでに夫婦ともに育休が当たり前。ご自身の親世代の頃が変わり目、その上、祖父母世代はまだまだ母親が育児休暇を取るもの、だったので3世代くらいは時間がかかる、と。

ということは、
日本の場合、昨今色々施策をしているので、今が変わり目。
私の子どもが大人になる頃には男女ともに育児をするのがだんだんと当たり前になっていて、という感じだろうか。

やっぱり時間がかかる。そして、制度が変わったから世の中すぐに変わるわけではなく、この「変わり目」で色々試行錯誤するのが私たち世代なんだろうなと感じた。

「今」男女平等と言われている国は、取り組みを開始するのが早かっただけ。色んな工夫があっての今だと感じた。

じゃあ・・最近の私のテーマを最後の質疑で聞いてみた。

私からの質問:スウェーデンの働く母親は仕事上のキャリアをどう考えているか?昇進の打診があったときどう対応しているの?

【質問】
日本では、今だんだんと男性の育児、
家事など男性の家庭進出が進み始めているがまだ途中。
女性自身も、自分が家事、育児をしなきゃ、
という気持ちもまだまだ根強い。
そして昨今、日本では女性の管理職比率を上げる、
というのも一つのテーマになっている。

女性管理職比率を上げたいという話はあっても、
子育て中の日本人女性は管理職を打診された時に、
家事が・・育児が・・と
色々家庭とのバランスを取ろうとして管理職を断ることもあると聞く。

スウェーデンの女性は
仕事上のキャリアについてどのように考えているのか?
子どもが小さいうちは仕事比率を下げる、
などバランスをとっているのか?

【スピーカーのスウェーデン女性より回答】

「大事なのは完璧な母親像を捨てることよ」と。

自分が管理職の打診をもらったのは
子どもたちが小学校低学年くらいの時。
不安もあったけれど、
これは今やるべきだと思って管理職を引き受けた。

料理、家事など手を抜けるところは手を抜いて、
夫とももちろん協力。第三者の手を借りることも。

家族との時間も大切にしたいし、
仕事だって大事にしたい。
どちらも取るためには、「完璧」を捨てること。

答えが「完璧を捨てること」だったことに実はびっくりした私。

男女平等が進んでいるから
何かしら良い方法や仕組みがあるのかな?なんて実は思っていた。

国は違えど、
「理想の母親像」とか「理想の女性像」とか
何かしらと戦いながら
自分なりの答えを模索しながら活動しているんだな、と。

他にも、男女平等が進んでいるからといって
全てがハッピーなわけではない。
少子化だって問題だし、
まだまだ課題はたくさんあるんだよ、と。

結局大切なのは:自分軸

他国の事例を参考にしながらも
常に「自分なりの正解」を探していくのが
大事なんだなと思ったのでした。

本を読んでいると
スウェーデンすごいな〜
素晴らしいな〜いいな〜
と思ってばかりだったけれど、
直接質問したことで、
国は違えどみんな何かしら悩んでいるんだ、
と感じた出来事でした。

隣の芝は青く見えるけれど、
自分なりの正解を探していくことが大事ですね。

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asato
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