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富山ワーケーション体験記〜仕事と観光の黄金比を探して〜
"Work"と"vaCation"を掛け合わせた言葉「ワーケーション」。ふだんのオフィスから離れた場所で、休暇を楽しみながらはたらくスタイルを指す。
「ワーケーション」
細かいものを含めると、私自身かなりの数実践してきたのではないだろうか。それでも毎回悩ましいのは「ワー」と「ケーション」のバランスだ。
「ワー」に寄りすぎると、自宅で仕事した方が良かったのでは!?と思うくらいにホテルにお籠り、観光の「か」の字を味わうことすらできなくなってしまう。
「ケーション」に比重が寄りすぎるのも問題。「やべ、全然仕事してなくね!?」と、自宅に帰ってから現実が一気に押し寄せてくるからだ。
先日、富山ワーケーションに行ってきた。そこで感じたのは、滞在地のコンテンツの量が「ほどよいこと」が「ワー」と「ケーション」のバランスを保つ秘訣なのかも?ということ。
今回は、「ワー」と「ケーション」が黄金比だった富山ワーケーションを振り返ってみる。
富山ワーケーションのきっかけ
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今回のワーケーションは、私の参加している旅好きフリーランスのオンラインコミュニティ「@world」で企画されたものだった。2024年年始に起きた能登半島地震をきっかけに「宿泊することで少しでも応援できれば」と富山県での開催が決定された。
舞台は、富山駅からさらに各駅停車で30分ほど東にある町、魚津市。事前情報によると、自転車移動が便利なコンパクトな町で、何より観光コンテンツのボリュームが莫大ではなくほどよい印象だった。
そして、幼いころに両親に連れて行ってもらって「素敵な場所だった」という印象だけが心に残っていた立山市。雪の大谷やみくりが池、黒部ダムやトロリーバスなどコンテンツは盛り沢山。しかも雪の大谷は5月がベストシーズン!同じ富山県に行くからには、個人的に必ず再訪したい場所だった。
そこで私は、魚津で過ごす5月20日〜22日の3日間は仕事に集中!23日〜25日の3日間は、立山ワーケーションを自主企画し、観光を楽しみながらゆるくはたらこうという作戦を立てた。
「ワー」に全集中の魚津滞在
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魚津市で滞在した3日間のスケジュールはこんなかんじ。
5月20日
夕方4:30魚津マンテンホテル到着
ホテルにて作業後、19:00からメンバーと夜ごはん
21日
早朝ウォーキング
午前中はホテルにて作業
メンバーとランチ
夜までカフェで作業
19:00からメンバーと夜ごはん
22日
早朝ウォーキング
午前中から廃校コワーキングスペースで作業
メンバーとランチ
夕方までコワーキングスペースで作業
16:00ごろ魚津を出発・立山へ移動
とにかくはたらく3日間
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メンバーが博物館見学中、なつやすみさんと荷物の見守りを担当w
丸1日作業デーの21日は、ランチ後メンバーと地元のカフェKININALへ。緑が豊かで、天井が高く、全面ガラス張りの自然光が入る空間で、のびのびとお仕事。電源はないけれど、魚津市内各施設で爆速の「魚津シティーWi-Fi」が使えてWeb会議も楽々。
居心地が良すぎて、結局ドリンク2杯とケーキを注文しつつ5時間も居座り…アポも無事に20件取得(この記事は7月6日現在まだ終わっていません←)
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まだ作業したかったので、移動してSHOGUN BURGER park & cafe UOZUへ。こちらは作業歓迎の広々カフェで、2023年にオープンしたばかりでとにかく清潔!全席電源ありでもちろんWi-Fiも◎
嬉しすぎるのが、フードに+280円でソフトドリンク飲み放題に(!)丸一日居座ってしまいそう(大迷惑)
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さっきケーキを食べて、1時間後に夜ごはんの予約があったのに、ポテト大盛りを2人でシェアしたのはほんとにばかw(とてもおいしかったです)
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3日目は、秘密保持契約締結済みの企業へのインタビューがあったので、密室での作業が必要だった。自分で見つけられず魚津市役所の方から教えていただいたのが、なんと廃校を活用したコワーキングスペース。
いくつかある部屋のうちの1つは、県外からワーケーションに来た人にドロップインで貸し出しているそう(1日1000円で激安)。
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教室1室が私のプライベートコワーキングスペース。黒板、ランドセルを入れるロッカー、さらに外に出ると望める立山連峰と、とにかくめちゃくちゃフォトジェニック。ついでに椅子はオフィス用なので腰にやさしくて◎
こちらでの作業を最後に、私は魚津市を後に。いやあ、今振り返ってもめちゃ仕事に全振りしたワーケーション前半。
メンバーと過ごす時間がワーク中の息抜きに
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作業前にまずはデザートから
いつも1人でもくもく作業する私たちフリーランス。だからこそ、ワーケーションの期間はふだん全国にいる仲間たちが集まって、一緒にもくもく。ときにはワイワイできるのが醍醐味。
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大きなリュックを背負って息抜きがてらお散歩
行き詰まったら違う視点からアドバイスをもらったり、全部放り出して外の空気を吸ったり、いつもと違う場所にいるからこそどんな瞬間も息抜きに。
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もとやんさんと来たのは海産物が名物の魚津で味わうトンカツ
東京、福岡、大阪と全国各地から10人くらいメンバーが集まって、ふだんなかなか会えない人とゆる〜く過ごす。これくらいいつも心にゆとりを持って仕事ができたならば、健やかに生きていけそう。
ひとりの時間も満喫
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私はひとりで過ごす時間も好きなので、仲間とのワーケーション期間にもひとり時間を満喫。2024年3月から健康のためだけに毎日歩いている私は、魚津でも早朝に歩いていた。海沿いを散歩したり
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立山連峰に向かって歩いててみたり。天気に恵まれずでなかなか顔を見せてくれなかった立山連峰も、最終日にようやくお目見え。この景色を見に来たところがあったので、本当に来たかいがあった。
「ワー」に全振りなら、食には妥協しない
ワーケーション中の大きな楽しみは地元名物をいただくこと。海鮮を中心に、魚津の味覚をたくさん楽しんだ!
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お刺身定食には、ホタルイカやあら汁まで付いてきた
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この人数で行かないとこんな贅沢な刺身盛りは見られないはず(!)
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キャベツの千切りが新鮮なお店は良い店です(私調べ)
「ケーション」を満喫した立山滞在
22日の夕方に魚津市とお別れして、その足で立山市へ。魚津でたっぷり仕事ができたので、立山では3分の2を「ケーション」にあてられた。
自主企画の立山ワーケーションで、「ケーション」を楽しむ私たちをちょい見せしよう。
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お宿のオーナーさんから日本酒「立山」をサービスでいただきました(嬉)
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メンバーは左からもちさん、かいさん、とおるさん、私、そしてなつやすみさん
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それにしても雪と山肌がMIXする姿は、まさに絶景です(!)
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とはいえスケールに圧倒され、高所恐怖症2人は手前からw
「ワー」と「ケーション」の黄金比はどこだろう
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観光地巡りでスケジュールがパンパンの「観光」ではなく、暮らすように旅するスタイルがもともと好きだった私。日常の大半を占める仕事と、非日常の要素である観光や地元の人との触れ合い、そこでしか味わえない美食がほどよく混ざり合う。これこそが、ワーケーションの魅力だ。
とはいえ、ワーケーションの目的は人それぞれ。たまには「ケーション」盛り沢山で過ごすのもステキだし、お仕事合宿と決めて憧れのホテルにお籠りして「ワー」100%に振るのも価値がある。人によって、タイミングによって、「ワー」と「ケーション」の黄金比は違うし、目的に応じて選定する旅先や旅先にある観光コンテンツのボリュームは変わるはずだ。
いずれにしても富山ワーケーションでは、このときの私がちょうど求めていた旅と仕事の黄金比が実現できた、ということ。「仕事しすぎて、ここに行けなかった」「遊びすぎて記事が1本終わっていない」そんなことが珍しくなく、仕事も遊びもやりきって帰ってこれたワーケーションだったのだ。
旅好きフリーランス@world 004便のチケットは、月間チケットを購入しても参加できるそう。何ヶ月か様子見で入れるのは嬉しいよね。
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