100点以外は責められる
虐待サバイバーのゆうかです。
私はとても勉強のできる子供でした。
小学生の時は、ほとんどのテストで100点満点でした。
父のスパルタ早期教育のおかげなのか、父に怒られたくなくて、必死で優等生をやっていたおかげなのか…。
ある日、95点のテストを持って帰った時、私は父にひどく責められました。
「なぜ間違えたんだ!」
「習ってなかったのか!」
「知らなかったのか!」
「知ってたならなぜ間違えたのか!」
私は驚きました。
95点は私にとって悪くない点数でしたので、褒めてくれると疑っていなかったのです。
怒られるのが怖くて嘘を付きました。
「習ってないかも」と。
すると、父は「習ってないことをテストに出すなんて!学校に電話してやる?」と怒鳴り始めました。
慌てた私は「ごめんなさい、私が聞いてなかっただけだと思います。」と言い直しました。
父は納得はしていませんでしたが、学校に電話することはやめてくれました。
私は、安心しましたが、毎回満点をとることを要求されているのだと絶望した気持ちになりました。
私は満点以外はほめてもらえないんだと悟り、私は、その後猛勉強をするようになりました。
理由は、父に認められるためではなく、父は怒られないようにする為でした。この理由が間違いなんだと思います。
内発的動機づけ、外発的動機づけ、後に、大学で教職科目を学んでいたときに知った言葉ですが、私はほとんどを、父に怒られたくない、という外発的動機づけから行動していたんだと思います。
後に、私は猛勉強の末に、国立大学に合格しました。その頃には勉強の楽しさも感じられるようになっていました。
ただ、国立大学に入学することが、天才ではない、凡人の私にとってはどれほど難しかったかということを、父はいまだに理解していないと思います。
そこが癪ではあります。