姉が血だらけ
虐待サバイバーのゆうかです。
私が小学生のある時、父が姉を激しく怒っていました。そして、姉の頭を殴りました。
そのまま、継続して父は怒鳴り続けていましたが、私は、姉の頭からダラダラと血が流れているのが見えたんです。
姉の頭にはバレッタがついていましたので、父はおそらくその上から殴ったんです。
バレッタがくいこんでしまい血が出たんです。
私が、いくら必死に出血していることを訴えても、父の大きな怒鳴り声にかき消され、誰も気づいてくれませんでした。
そうこうしているうちに、出血が多くなり、姉本人も違和感を感じたみたいです、自分の頭から血が流れていることに気づいたのです。
そこからは母が大慌てでかけより、父も一時中断、という感じでした。その時には出血の量は結構大量になっていました。
頭は大切なものなので、少しの傷でもたくさん血が出るようになっていると、聞いたことがあります。
頭の表面にバレッタがグッサリと刺さっていたと後で聞きました。
忘れもしない恐怖の体験です。
そのバレッタは姉が両親に頼み込んで、プレゼントしてもらったものだったように記憶しています。白いリボンの形をしていました。
姉とは1歳違いでしたが、姉はませているタイプでしたので、大人っぽいものを欲しがるんだなぁと、とても羨ましかったことを覚えています。
結局、この流血さわぎがあってから、父が「バレッタ禁止令」を出したのです。危ないからという理由で。
「え〜っ!!!次は私が買ってもらおうと思っていたに」と私は思いました。それも父が殴ったのが原因、殴らなければこんなことにならなかったのに、なぜ私達に、理不尽な禁止令がでるのか、とても悔しい思いをしました。
それから、我が家ではバレッタは危険なモノ扱いされ、私が20歳になるまでバレッタを購入することはできませんでした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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