お前のお尻は…
虐待サバイバーのゆうかです。
私は母の体型に似たようです。
私が小学生高学年になった頃、
父はことあるごとに、私に
「ゆうかはお母さんに似て、お尻が大きいなぁ」
と言っていました。
そして、満足げに私のお尻を見るのです。
私は特に太ってもいませんでしたし、身長も標準、今思えば、姉妹の中でとてもお尻が大きかったというわけではありませんでした。普通サイズでした。
ただ、いわゆる女性的で、骨盤が横に広いタイプではありました。
姉妹はというと、姉は背がとても高く、横幅があまりないパンツの似合う形のお尻、妹ひとりは背は低かったけれど小さいお尻、もうひとりの妹は、子供の頃から背が高くスラッとした印象の子でした。
その4姉妹の中で、私のお尻の大きさが目立ったのでしょうか。
何度も何度も、しつこいくらい父に言われたことを覚えています。
私は、父に言われる度に父の目つきにゾッとしていました。
子供とはいえ、思春期に差し掛かった少女ですから、異様な目つきを感じとっていたのだと思います。
これだけ取り上げたら、虐待にはあたらないかもしれませんが、私はこの言葉のせいで、お尻にコンプレックスを持つことになってしまったのです。
父は「いや〜いいね〜」などといっていましたので、本人としては褒めていたつもりのようですが、思春期の私にとっては嫌がらせでしかありませんでした。
体育ではまだブルマを履く時代でしたし、思春期女子が、喜ぶ言葉ではないと思います。
さらに、親が性的な目で子供を見ることが正常とは思えません。私にとっては苦痛であり屈辱的でした。未だにどうしても乗り越えられない壁になっています。
今でも体のことを父に言われることがあります。会う度に体重も聞かれます。答えたくないというと、ニヤニヤしながら「家族なんだからいいじゃないか」と言うのです。
何度も答えたくないと伝えているのに、聞いてくるのです。
もちろん自分の体重を言うことに抵抗がない人もいると思いますが、言いたくない人に聞くのは、たとえ親子でも嫌がらせではないでしょうか。
いくつになっても、気持ち悪くて、苦しくてたまりません。