父への殺意
虐待サバイバーのゆうかです。
(今回の内容は不快になる方もいらっしゃる
かもしれません。タイトルと写真を見てご
想像の上、ご不快と思われる方は、読むの
をご遠慮いただければと思います。)
毎日毎日父の機嫌をと伺いながらビクビクと生活し、暴力の恐怖に怯えていましたので、私はいつもなんとか逃れる方法を探していました。
小学生の私には、家出くらいしか思いつきませんでした。
けれど、必ず連れ戻されるって思っていました。
いつも、父は
「お前らが逃げても絶対に地の果てまで追いかけてやる」
「血の海になるぞ!わかったか!」
「お前らじゃなくその周りの奴らをゆっくり拷問して苦しめながら殺してやる」
と、文字にするのもおぞましい言葉をきかされていましたので、
もし、私がひとりで逃げたら、他の姉妹と母をが拷問されると思い、逃げることは諦めました。
そして、私が思いついたのが、
「就寝中の父を包丁で刺すこと」です。
他の家族が罪になることは避けたかったので、私がひとりでできる方法を考えたのです。
私は本気でした。大人も誰も助けてくれないこの地獄から、永遠に逃れるためには、もうそれしかないと思いました。
ただ、就寝中とはいえ、小さな私と比べると大男です。力もとても強いため、万が一反撃されたら、私が殺されると思いました。
私が一度刺したくらいで、動けなくなるような父とは思えませんでした。一撃で息の根を止めない限り、私に勝ち目はないと思いました。
結局、私は実行しませんでした。
ただ怖かったのです。
たた、こんな恐ろしい計画をたてざるを得なかった小学生の私が、可愛そうでなりません。
必死で地獄の出口を探し、必死で前に進まうとしていた小さな私。
今でもその時の感情ははっきりと思い出せます。
とてもいたたまれない気持ちになります。
そして、子供が「親を殺すしかない」と考えるしかないほど追い詰めたことは、親としては、本当にとてもとても大きな罪ではないかと思います。