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嘘つき扱い

 虐待サバイバーのゆうかです。

 私は、幼少期から、いつもいつもお腹の痛い子供でした。
 あちこちの病院に連れて行かれても、原因不明と言われました。

 小学生になっても、よく早退していました。学校の先生も不思議がっていましたし、 両親も先生も原因がわからずに困っていたと思います。

 両親と先生が「どうしてなんでしょうね〜」と話しているのを聞いたことがあります。

 今思えば、父からの虐待のストレスが原因としか思えないのです。毎日極度の緊張状態下におかれ、少しのミスが命取り、のような日常でしたので、それしか考えられないのです。

 けれど、当時の私がそれに気づくはずもなく、誰にもわかってもらえませんでした。

 お医者さんに
 「どんな痛みか説明して」と言われ、私は
 「ポコポコしてる感じ」と伝えました、
 今でもそのポコポコは覚えています。
 今も時々あります。

 するとお医者さんは
 「そんな痛みはないよ」と言いました。

 挙げ句の果てには、
 お手上げ状態だったのか病院の先生は
 「痛い痛いなんていつまでも嘘ついちゃだ  
 めだよ」と言ったのです。

 そう言われたことが私には辛すぎて、嘘ついてないのに!と頭の中が真っ白になりました。

 私の小さな心は、嘘つき呼ばわりされた悔しさと屈辱、うまく伝えられない情けなさと、理解してもらえない苦しさとで、当時は涙すらでませんでした。

 そして、それ以来、段々と腹痛を我慢するようになったのです。

 腹痛を訴えると嘘つき扱いされるなら、痛みを我慢した方がマシだと思いました。

 

 これは、父から虐待された話ではないのですが、明らかに虐待が原因の腹痛ではないかと私は思っています。

 
 そして…
 大学生になって最初の夏休みのある日、腹痛と嘔吐と下痢で救急搬送されました。
 すぐに入院になり、絶食となりました。腸が動いてないと。イレウス症状と診断されました。

 その時のお医者さんは、
 「ストレスでもためてるんじゃないの?」
 と優しく言ってくれたのです。

 大学生になってもまだ虐待されていた私は、やっとそのストレスを少しわかってもらえたような気がして、本当に嬉しかったです。

 もちろん、虐待について助けは求めませんでした。

 今思えば、あの優しかった先生に助けを求めても良かったかなぁと思います。

 大人になった今でも、腹痛を我慢してしまう傾向にあります。
 もはや無意識に我慢してることもあり、娘に「お母さんお腹痛いの?」と言われて初めて気づくこともあります。

 で、我慢しすぎて救急搬送されることが今までに何度もありました。
 これを書いている2日前にも救急搬送されたばかりです。

 結局いつも、「ストレスかな」と言われて、終わるのです。
 
 原因不明の腹痛に、だれか病名をつけて下さい。

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