「頑張る」という事。
20代の頃から患っている病気が10年以上ぶりに急性憎悪を起こした。
少し前からすこぶる調子が悪く食事も取れず起き上がるのも辛かったあたしは、主治医に病気が悪くなっていることを告げられ、できれば仕事を少し休んだ方がいいと言うことを言われた時、即答で「休みたいです」と言った。
ここ最近あからさまに身体が辛くて心も身体も「もう限界」と叫んでいた。
だから仕事を休むことに対して罪悪感はなかった。
むしろホッとしていた。
2週間の自宅療養を終えて、月曜日から仕事に出た。
火曜日は仕事が特に忙しくて朝からずっと動きっぱなし。少しの休憩さえ取れなかった。
「疲れたな…」と思って帰宅したが、朝になったら身体がだるくてなかなか起き上がれない。
職場まで行ったけれど、結局そのまま帰ってきてしまった。
また悪くなっていたのだ。持病が。
復帰したばかりなのに。
2週間前は何の迷いもなく「休む」と決断できた自分は今度は迷いに迷って考えがまとまらず決断ができない。どうしよう…と何時間も考えてしまった。
友達に同じことを相談されたら、たぶん「一番大事なのは自分の身体だよ。無理しないで休んでしっかり治した方がいい。」と答えるだろう。
でも自分のことになるとなぜかわからなくなってしまった。
謎の責任感。「仕事を休めない」と頑なに頑張る気持ち。
でも、「具合が悪いのに身体を引きずりながら仕事をするのは嫌だよ。」と感じている自分もいた。
最初、20代の頃に身体を壊した時。
いつも何故だか体調が悪いように感じて、そして心も弱かった。
仕事に行けなくなってしまう。
頑張れないのだ。
なんで?なんで自分はこんなにダメな人間なんだろう?と自分を責め続けた。
何のことはない。本当に病気だったのだ。
判明した時、「あぁ、そうか。どうりで具合が悪いわけだ。自分がダメなわけじゃなかった。」ってすごく腑に落ちたのを覚えている。
今回、久しぶりすぎて忘れていたんだ。
病気のときは頑張れないってこと。
心と身体は繋がっているってこと。
そう、そんなに頑張らなくていい。
大丈夫だから。
あたしはもうわかっている。
治ったら、元気になれるって。
無理、しなくていいんだよって。
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