#13 扶桑守口食品
こんにちは。
be-en 代表のゆうかです。
蔵元巡り第13弾は愛知県丹羽郡扶桑町に店舗を構える『扶桑守口食品』さんを訪問し、代表の曽我さんにお話を伺いました。
扶桑守口食品では守口漬と奈良漬の製造販売を行っています。
守口漬とは、細長い形状をした守口大根を塩や酒粕などに漬け込んだものです。
発祥は岐阜県ですが、愛知県の特産品でもあります。
扶桑守口食品では、愛知県扶桑町で生産された守口大根を使用しています。
奈良漬へのこだわり
扶桑守口食品で作る漬物は塩漬けを2回、粕漬けを3回行います。
粕には、アルコールが苦手な方や子供も食べやすいように角がないみりん粕を使用しています。
3回漬ける粕はすべて配合が異なっていて、シャキッとした食感を残るようにしているそうです。
実際に漬けあがった漬物を試食させていただきましたが、シャキシャキとした食感が残っていて美味しかったです。
野菜を漬けている間、粕は発酵と熟成を繰り返します。
塩漬けで発生した発酵を引き継ぎ、粕の中でデンプンが糖に変わります。その後、熟成が進み、旨味や甘味が強くなります。
扶桑守口食品では代々伝わる製法に従い、2年間熟成させていますが、スーパーに並ぶ奈良漬は熟成期間3か月の商品もあります。曽我さんは、早期熟成させた奈良漬が業界のスタンダードになることに危機感を抱いています。そのため、日本文化の継承を理念として、本物を後世に伝えていきたい、と考えています。
次世代の教育
扶桑守口食品では、日本食の衰退を感じており、次世代の教育にも積極的に取り組まれています。
「守口漬けを使った製品開発」をテーマに実施した大学生のインターンシップでは、大学生が考案した焼きそばパンやマカロン、チーズクラッカー、あんぱんなどを製造し、販売まで実施しました。
他にも、小学校で守口大根の種植え、塩漬けした大根の仕込み、漬け替えを3回行い、2年熟成させる授業も行っています。
自分で作った守口漬けを生徒の家族に食べてもらい、家庭の笑顔を広げていきたい、という思いがあるそうです。
最近、奈良漬の健康効果が研究されており、高血圧やがんなどの生活習慣病の予防、また美肌・肥満予防にも効果があると考えられています。代表の曽我さんは、美味しく健康であることに携われることの天命を活かしていきたい、と熱く語られました。
曽我さんの、奈良漬の健康効果ち美味しさを次世代へ伝えたい、そして、家庭の食卓を笑顔にしたいという思いが素敵で、大きな共感を抱きました。
私は、曽我さんの熱い思いを伝えていきたいと思っています。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
▼今回ご紹介した扶桑守口食品さんの HP は以下よりご覧ください。
文責:むーみん
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