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プログラミング知識なしでアプリ開発?新時代の開発者像(AIノーコーダーになろう!①)

こんにちは!今回から始まる「AIノーコーダーになろう!」シリーズでは、AIを活用した新しいアプリ開発の手法についてご紹介していきます。

本連載の目的

プログラミング未経験者でも、AIを活用してオリジナルアプリを開発・公開できるようになることを目指します。プログラミング言語を学ぶ必要はありません。AIとの対話だけでアプリを作る、それが私たちの目標です。

時代は変わった:誰でもアプリが作れる時代へ

「アプリ開発ってプログラミングの知識が必要でしょ?」
「コードなんて書けないから、私には無理...」

そんな思い込みを、今日から捨ててください。
なぜなら、ChatGPTなどの最新AI技術を使えば、プログラミングの知識がなくても、アプリ開発ができるようになったからです!そして、様々な新しいAIサービスの登場はプログラミングの知識をより不要とする流れになってきています。

ノーコーダーとAIノーコーダー:似て非なる新世代の開発者

まず、この記事のキーワードとなる2つの開発者像を比較してみましょう。

ノーコーダーについて

"ノーコード" とは、プログラミングの知識が少ない、または全くない人でも、アプリケーションやウェブサイトを構築できるようにするツールやプラットフォームの総称です。この技術は、ドラッグ&ドロップ操作や視覚的なインターフェースを活用して、従来必要とされていたコーディングの多くを省略します。"ノーコーダー"とは、そういったノーコードツールを駆使して開発を行う人のことをいいます。

主な特徴

  1. 視覚的インターフェース

    • ノーコーダーでは、コードを書く代わりに、ボタンやフォームといったUI要素をキャンバスに配置して操作します

    • これにより、デザインと機能の作成が直感的に行えます

  2. テンプレートとプリセット

    • 多くのノーコードツールには事前に作成されたテンプレートやプリセットが用意されています

    • これにより、複雑な機能を一から作る必要がなく、短期間で成果を出せます

  3. 主要プラットフォーム
    作成したいのがWebサイトなのか、データベースなのか、アプリケーションなのか社内ツールなのかなど用途にあわせたツールを選択する必要があります。

    • Webflow: 視覚的なウェブサイト構築に特化

    • Bubble: ウェブアプリケーションの構築に強み

    • Airtable: データベース管理とアプリ作成のハイブリッド

    • Zapier: 異なるアプリやサービスを連携させる自動化ツール

    • dify:AIチャットボットを作成することができます

    • adalo:SNSや管理系のアプリ開発ができます

  1. 利点

    • プログラマーを雇う必要がなく、コスト削減につながる

    • プロトタイプを素早く作成できるため、アイデアを迅速に試せる

    • 技術的なスキルがなくても、すぐに使い始められる

  2. 制約

    • カスタマイズ性が制限されている

    • 高度なスケーラビリティやセキュリティが求められる場合、対応が難しいことがある

    • プラットフォーム依存のため、ツール選びを間違えると後で移行が困難になる場合がある

AIノーコーダーについて

"AIノーコーダー" は、従来のノーコードプラットフォームに人工知能 (AI) を統合した新しい技術概念です。この進化形では、AIが設計や開発プロセスをさらに効率化し、ユーザーのアイデアを直接形にすることが可能です。

AIノーコーダーの作業フロー

  1. アイデアを言葉にする
    →「会社の経費精算システムを作りたい」

  2. AIに要件を伝える
    →「経費の入力フォーム、承認機能、月次レポートが必要」

  3. AIが提案するコードを受け取る
    →生成されたコードをコピー&ペースト

  4. 動作確認
    →実際に動くか試してみる

  5. 必要な修正をAIに依頼
    →「承認ボタンの色を赤に変更して」

このように、すべての作業をAIとの会話で進めることができます。

主な特徴

  1. 自然言語入力

    • 従来のノーコーダーは、視覚的な操作が主流でしたが、AIノーコーダーでは自然言語での指示入力が可能です

    • たとえば、「顧客管理システムを作りたい」と入力すると、AIが自動的に設計案を作成し始めます

  2. データ駆動型提案

    • AIはユーザーが提供したデータを分析し、最適なレイアウトや機能を提案します

    • たとえば、過去のプロジェクトや現在のデータを元に、必要な機能を予測し、効率的な開発を支援します

  3. エラーチェックと自動修正

    • AIノーコーダーは、作成中のプロジェクトで発生するエラーを自動検知し、修正案を提示します

    • これにより、開発効率がさらに向上します

  4. コード生成

    • プラットフォームによっては、ユーザーが簡易的な設定を行うだけでAIが必要なコードを生成します

    • 生成されたコードは編集可能で、カスタマイズが柔軟に行えます

主な利点

  • 初心者でも高度な成果を実現可能

    • AIがプロセスをリードするため、ユーザーは技術的な詳細を気にせず、完成品に集中できます

  • 柔軟性の向上

    • 従来のノーコードツールと比較して、AIノーコーダーは高度なカスタマイズや新しい機能の追加が容易です

  • 効率性の向上

    • 自然言語による操作やデータ分析に基づく提案で、作業時間が大幅に短縮されます

従来のノーコーダーとの違い

$$
\begin{array}{|l|l|l|}
\hline
\textbf{項目} & \textbf{従来のノーコーダー} & \textbf{AIノーコーダー} \\
\hline
\text{操作方法} & \text{ドラッグ&ドロップ操作} & \text{自然言語入力 + 自動化プロセス} \\
\hline
\text{提案・分析} & \text{ユーザーの直感に依存} & \text{AIによるデータ駆動型提案} \\
\hline
\text{コード生成} & \text{コード不要(ブラックボックス化)} & \text{必要に応じてコード生成・編集可能} \\
\hline
\text{学習能力} & \text{静的なテンプレートや設定} & \text{過去のプロジェクトを学習し、最適化} \\
\hline
\text{柔軟性・拡張性} & \text{制限あり} & \text{より高い柔軟性と拡張性} \\
\hline
\end{array}
$$

AIノーコーダーの強み

  1. 自由度の高さ

    • ノーコードツールは用意された機能しか使えませんが、AIならあなたの要望に合わせて必要な機能を生成できます

    • 「こんなことできたらいいな」を直接AIに伝えられます

  2. エラー解決もAIにお任せ

    • エラーが発生しても、そのエラーメッセージをAIに見せれば解決策を提示してくれます

    • 難しいデバッグ作業は必要ありません

  3. コストパフォーマンス

    • 多くのノーコードツールは月額料金が必要です

    • AIツールは比較的安価に利用できます(無料から始められる)

  4. 学習曲線の緩やさ

    • ノーコードツールはツールの使い方自体の学習が必要

    • AIノーコーダーに必要なのは「やりたいことを説明する力」だけ

AIノーコーダーに必要なスキル

では、AIノーコーダーに必要なスキルとは何でしょうか?

  1. 要件定義力

    • 作りたいものを具体的に説明できる

    • 必要な機能を明確に整理できる

  2. コミュニケーション力

    • AIに分かりやすく指示を出せる

    • エラーが起きた時に状況を適切に説明できる

  3. 検証力

    • 生成されたアプリが要件通りか確認できる

    • 必要な修正点を見つけられる

  4. PCの基本操作

    • パソコンのキーボードやマウスの基本操作ができる

    • 説明があるならアプリのインストールなどもできる

  5. やる気と根気

    • うまくいかないときも冷静に何度もトライできる

    • 完成まで諦めない強い心

これらは、実はプログラミング以外の様々な仕事でも求められる、基本的なビジネススキルです。特別な技術的知識は必要ありません。

さあ、始めよう!

プログラミングの知識がなくても、アイデアさえあれば、それを形にすることができる - それが、AIノーコーダーという新しい開発スタイルです。

そして、本記事を読めば誰でもAIでアプリが作れるようになることを目指しています。AIで学習しながら少しずつプログラム言語を習得しようという記事は多いですが、本書の目的は「プログラム知識不要なままでアプリが作れるようになる」ことを目指しています。それは、未来のAIの使い方です。

そのための必要なステップは、これまでのプログラム言語の習得ステップやAIを使った開発ステップとはまるで違う段階を踏む遊花だけのオリジナルステップとなることでしょう。

遊花の考えるAIノーコーダーとは:

  • AIに適切な指示をだすことでアプリを作成する

  • プログラムコードは一切書けないままでいい

  • オリジナルアプリを販売したり作成しビジネスとする

この3つを目指しています。

次回からは、実際にAIを使ってアプリを開発していく過程を、具体的に見ていきましょう。まずは簡単なWebアプリから始めて、徐々に複雑なアプリケーションの開発に挑戦していきます。

次回予告:第2回「最初のアプリ開発!ブックマークレットで作る便利ツール」
ブラウザに機能を追加する便利なミニアプリ、ブックマークレットを作ります。インストール不要、すぐに使える、そんな便利なツールをAIと一緒に作っていきましょう。コピー&ペーストだけで、あなたのブラウザを便利にするアプリが作れます!

お楽しみに!

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