【VRブーム到来】結論：Meta Quest ３Sは、VRChatをするなら今すぐに予約すべき
皆さんはご存じでしょうか。日本では今、空前のVRブームが到来しています。そして、いよいよ最新のVRデバイスであるMeta Quest 3S（以下、「メタクエスト３S」または「３S」と表記します）が10月15日に発売となります。
予約必須ですし、転売ヤーにより高騰も予想されます。
今回は、なぜブームが起きているのか、世間を賑わせるVRChatとは？そして話題のメタクエスト３SはVRChatを始めるライトユーザーにお勧めする理由についてまで、メタクエスト３をこよなく愛する遊花が解説します。
ブームについては知ってるよ、とにかく本題をという人もいるかと思うので、目次から知りたい項目へ飛んでください。
空前のVRブームの理由は何？
ブームの始まりの種は、2024年2月2日にApple Vision Proが米で正式リリースされました。その後5月に日本でも発売。これにより、ヒカキンさんやはじめしゃちょーさんといった有名なインフルエンサーたちや各種マスメディアもこぞってVRデバイスを紹介し、世間にVRの世界を認知させました。そして、約60万円という驚異の価格は、人々をまだVRの時代を遠い未来の世界と思わせました。このとき、コスパで優れたメタクエスト3やPlayStation VR2、Pico4といったVRデバイスも世界的に注目されるきっかけを生んでいます。
そして今から約2か月前（2024年7月24日）、YouTuberのスタンミさんがVRChatという仮想空間内で、「トコロバ」という謎の住民と出会ったことが、日本でのブームの火付け役となりました。
こちらの動画は、記事執筆時点ですでに536万再生を超えていますが、この動画がバズったことをきっかけにスタンミさんは頻繁にトコロバさんとVRChatで絡むことが増えていきます。そして、トコロバさんの出演した回では軒並み爆発的な再生回数を誇り、一躍スタンミさんとトコロバさんはスターダムへと駆け上っていったのです。
なぜ、トコロバが人気なの？
なぜ、トコロバさんはそこまで人気になったのでしょうか。それは、上の動画をご覧になればわかるかも知れません。
人気の理由：
キモかわいい謎の存在：見た目はキモかわいくて、声は中性的で可愛い。そして動きが奇妙でとてもかわいい。
スタンミとトコロバのやりとりがほほえましい：現実ではありえないチグハグな動きや、ハチャメチャな行動、コントや漫才のような会話が見ていてとても楽しい。
これが主な2人をつい見てしまう理由です。そして、一番重要なのはこの2人をきっかけに、自然とVRという仮想空間の面白さが伝わってしまったということです。
VRChatで伝わるVRの可能性
VRChatとは？
VRChatとは、アメリカのVRChat Inc.によるVRサービスです。VRChatでは、ユーザーがオリジナルのアバターを作成し、仮想ワールドの中で他のユーザーとの交流やゲームなどを楽しむことができます。
スタンミさんは、このVRChatのいろいろなワールドを遊びながら、視聴者にVRChatの世界観を紹介しているユーチューバーです。その中で、様々なVRChatユーザーの方たちと出会いました。そして、その動画配信の中で、トコロバさんとも出会いました。
つまり今や大人気のトコロバさんは、もともとユーチューバーでもなく、それまではただのVRChatユーザーの一人にすぎなかったわけです。
YouTube動画によりVRChatが注目の的に
動画により、VRChatの世界の住民が自由でとても楽しい印象が一気に伝わりました。それまでVRを知らない人、言葉やイメージだけで知っていただけの人にも、「VRってもうここまでできるんだ」「VRって面白い」とポジティブなイメージがぐんと広がっていきます。
それまでのVRに対する「エロ」や「出会い目的」、「現実には勝てない」「まだできないことが多い」「オタク文化」「難しそう」「高そう」といったネガティブな印象を打ち消し、「VRは楽しい」「年齢も性別も外見も関係ない」「すでにこんなに出来る」「カジュアルに誰でも」というポジティブな印象に変えることに成功してしまったんです。
これは、それまで誰にもできていないことでした。VRを伝えるインフルエンサーの人たちは、みんな丁寧にVRのよさを伝えてはいましたが、一番訴求に効果があったこと、それは、二人がVR世界で楽しく遊んでいる様子を伝えることだったんです。
「私も、トコロバに会いたい！」
動画の人気により、多数の女の子たちがこの謎のキモかわいい生物であるトコロバさんに会いたいとVRChatに参入してきました。
女性たちが参入すれば、そこに当然男性も参加しますよね。もちろん、トコロバは男性たちにも大人気です。
夫婦や友人たち、家族で
VRChatの世界はアバターで入るため外見は自由です。男性が可愛い女の子のアバターになったり、自分の理想の姿を具現化することもできます。そこでは、中の人の正体を暴くような行為はNGであり、多様性を認める社会が構築されていきます。世界中の人と知り合うことも自然とできますし、現実世界とは隔離された新しい世界となっています。
そこで、一人ではなかなかこの世界に入るのは勇気がいると、カップルや夫婦、友人や家族で参加したりと、連れ立って参加する人たちも増えてきています。
実は、VRデバイスを持っていなくてもスマホでも参加できるのがVRChatの強みでもありました。しかし、VRChatの世界にさらに没入したい人がスマホからVRデバイスに移行してもきています。このように、日本ではVRChatをきっかけに多数の参加者が増えているのです。
VRChatを始めるならメタクエスト３Sが1択の理由
スタンミさんや、トコロバさんのようにVRChatを楽しみたい！そう思った人はまず、メタクエスト３Sが一番お勧めです。まずは、値段と性能を簡単に比較してみましょう。
メタクエスト３Sと３の簡単な比較
$$
\begin{array}{|l|l|l|} \hline
\text{モデル} & \text{容量} & \text{価格} \\ \hline
\text{Meta Quest 3S} & \text{128GB} & \text{約48,400円} \\ \hline
\text{Meta Quest 3S} & \text{256GB} & \text{約64,900円} \\ \hline
\text{Meta Quest 3} & \text{512GB} & \text{約81,400円} \\ \hline
\end{array}
$$
Meta Quest 3S
Meta Quest 3Sは、手軽に高品質なVR体験を提供するスタンドアロン型ヘッドセットです。
解像度とディスプレイ: Meta Quest 3SはLCDディスプレイを使用し、解像度は1832 x 1920ピクセルです。Meta Quest 3に比べて若干のスペック差はありますが、コストパフォーマンスに優れています。
IPD（瞳孔間距離）調整: 固定された3つの位置（58mm, 63mm, 68mm）のみ調整可能なため、完璧なフィットが難しい場合もあります。
ストレージと価格: 128GBモデルが約48,400円と、他のデバイスに比べて手軽な価格であり、VR初心者に特におすすめです。
リフレッシュレート: 最大120Hzのリフレッシュレートで、スムーズな映像体験が可能です。
デザインと快適性: Meta Quest 3Sは515gと軽量で、長時間の使用でも疲れにくい設計です。スタンドアロン型のため、ケーブル不要で自由に動けるのも大きな魅力です。
Meta Quest 3
Meta Quest 3はMeta Quest 3Sの上位モデルとして、さらなる高品質な体験を提供します。
解像度とディスプレイ: Meta Quest 3は2064 x 2208ピクセル（各目）の高解像度ディスプレイを搭載しており、よりクリアで臨場感のある視覚体験が可能です。また、パンケーキレンズを使用しており、映像の鮮明さが向上しています。
IPD（瞳孔間距離）調整: Meta Quest 3では、53mmから75mmの間で連続調整が可能で、より個々のユーザーに最適なフィット感を提供します。これにより、映像の鮮明度が向上し、目の疲れも軽減されます。
ストレージと価格: Meta Quest 3は512GBのストレージを提供しており、大容量が必要なユーザーに適しています。価格は81,400円とMeta Quest 3Sより高めですが、ストレージ容量と映像品質の向上がその理由です。
デザインと快適性: Meta Quest 3はMeta Quest 3Sに比べてスリムで、快適な装着感を提供します。また、深度センサーが搭載されており、より正確な部屋の自動マッピングが可能です。
選ぶ理由: Meta Quest 3は、映像品質とカスタマイズ性を重視する方に適しています。IPDの連続調整と高解像度ディスプレイにより、長時間の使用でも快適さを保ち、最も没入感のある体験を提供します。また、大容量のストレージにより、多くのコンテンツを保存したいユーザーにとって最適な選択肢です。
いかがでしたでしょうか。少し難しい言葉が並んでいますよね。では、具体的にVRChatを始めたいライトユーザーに向けてなぜ３Sがお薦めかを解説していきます。
３Sを買うべき理由①：ＶＲゲームは結局、遊ばないから
実は、VRデバイスを買っても多くの人は最初だけでVRゲームをそのうちにほとんど遊ばないか決まったゲームだけを遊ぶようになります。それは、大きくは次の理由からです。
日本語非対応が多い：日本語対応となっていても、実際には日本語対応が不十分なゲームは多いです。英語が苦手な人には、その分とっつきにくくなります。当然日本人はあまり遊んでいないため、オンラインゲームの場合では外国の人とばかり接触することになります。
ゲームごとに操作方法が違う：VRChatと違い、それぞれのゲームごとに操作方法が違うため、慣れる必要があります。
買わないと遊べない：ゲームは基本的に購入して遊びます。体験版など無料で遊べる部分もありますが、人気のゲームは大概有料です。
これらの理由により、VRゲームを遊ばなくなりVRChatか動画を見るだけになります。もしくは遊ぶとしても限られたゲームだけになるため容量をそこまで必要としません。これを聞いても、ゲームをたくさん遊ぶという人は、選択肢としてメタクエスト３の512GBや、PlayStation VR2なども視野に入れるといいと思います。
しかし私はメタクエスト３の512GB を持っていますが、ほとんど容量は空いており、使いません。
３Sを買うべき理由②：シェアが一番高いから
メタクエスト３は、大ヒット商品であるためシェアが高くVRChatをしているユーザーがとても多いです。シェアが高いということは、それだけ情報が多いということにつながりますし、会話の共有ができるということです。特に３と３Sは同じコントローラーを使用しているため、３の先輩ユーザーたちに操作方法やトラブルの質問もすることができます。
スタンミさんはメタクエスト３を、トコロバさんはメタクエスト２を使っています。当然その動画を見る人たちもメタクエストを選択することでしょう。
わからないことがあったとき、知っている仲間を見つけやすく、解決が早くなるためにも現時点ではメタクエストを選ぶのが、初心者にとって最良の選択肢です。
３Sを買うべき理由③：VRChatをするなら128GBで十分だから
VRChatは、誰でも簡単にワールドを作成することができます。その数なんと数万種類を超えているのだとか。これは、毎日複数のワールドを滞在したとしても何年でも遊べることを意味しています。
いくつものワールドを訪れる旅を続けていくことで、あなたは、お気に入りの居場所をそこで見つけるかもしれません。そのときにようやくデバイスの容量であるGBに意味が出てきます。
旅を続ける限りは128GBで十分です。たとえ512GBあったとしても、足りないくらい世界は広いのですから、同じことです。特に不便にはなりません。
つまりは、256GBや512GBにしたところで世界の広さが補えるわけではないので、128GB で十分だということです。
初心者は、VR酔いがあるためシンプルなストラップがお薦め
あなたは車などの乗り物酔いをするタイプですか。乗り物酔いする人はもちろん、乗り物酔いしない人でもVR初心者のうちは、VR酔いをする可能性があることを理解しておいた方がよいでしょう。
VR酔いとは、乗り物酔いと同じようにVRの世界の中で歩き回ることによる、揺れや加速・減速などの刺激が、内耳や目、体から得た情報と異なり、脳に混乱を引き起こすことです。この混乱が自律神経の失調につながり、めまいや吐き気、嘔吐などの症状が現れます。
つまり、立った状態や歩きながらプレイすることは、VRの世界をより楽しめる反面、頭がブレるため体が慣れないうちは酔いやすい行動であるといえます。
逆に、酔わないようにするにはなるべく「頭を動かさない」方がよいことになります。そのために一番よいのがゲーミングチェアやソファなどに頭を倒しながらプレイするか、枕に頭をつけて仰向けに寝ながらプレイするなどで「頭をブレない程度に固定する」という方法が有効となります。頭を軽く固定することで振り向いたり頭の向きを変えても頭がぶれないため酔いづらくなりますし、リラックスした体勢は、酔った時に体を休めることができます。
そこで重要になってきますのが、ストラップの存在です。
「頭を固定する」ということは頭の後ろに何もないことが理想ですがこれがメタクエスト３と３Sは同じストラップが使われており、優れています。
PlayStation VR2やPico４のストラップでは、後頭部にバッテリーやクッションなどが付いているため枕やソファに頭を固定させるときに邪魔になります。快適なVR環境を整えるためには、このシンプルなストラップが重要な要素となります。
もちろん、体が慣れてくれば立ったり歩いても酔わないですし、もともと酔わない人もいるかもしれませんが、頭をつけて休憩がしやすいということは、とても重要な選択肢の要素であるといえます。
それからもう一つ、長時間の着用は頭から大量に汗をかきますから、ストラップは交換が可能で拭きやすい方がよいでしょう。そういった意味でもストラップはシンプルであることが重要となります。
リラックスしながら動画を見ることが多くなる
実は、一番VRで便利な部分というのはYouTubeや動画を大画面で見ることができるということです。（アプリを寝転んだまま使用するモードがあります）これは、家に大型のモニターを買い、天井に貼り付ける値段よりも安価に解決できる非常に大きなメリットです。私の場合、メタクエスト３を買うまでは寝る前に横になりながらスマホで動画を見る癖がありましたが、手で持ちながら見るのは手が疲れますし、ChromeCastでテレビやモニターに映して見続けるのは首や肘が疲れます。これがメタクエスト３を使うことで常に上を見たまま鑑賞できるようになったんです。
キッチンで食器を洗いながら見ることだって、できますし固定モニターを必要としないという便利さはあります。（とはいえ、これはほとんど使いません）
結論：メタクエスト３Sを今すぐ予約しよう
メタクエスト３Sは、初めてVRデバイスを購入する人にとって、十分すぎる性能を持っています。拡張性も高く、すでに３対応のオプション商品も多数ありますが、この先３S対応の商品も増えることが予想されます。そのため、後々さらにプレイ環境を快適にしていくことも可能です。
最初からこの商品より高性能で高価格の商品を選んでも、あなたが失敗する可能性は高いです。（私は失敗した一人です。３Sにすればよかったと思っています）それは、VRはVR酔いやゲームの相性など、合う人と合わない人がいるということです。買って失敗しないためにも高すぎないで長く使えるものを選ぶ必要があります。
ゲームを遊ぼうと買っても、遊ばなければもったいないものとなります。メタクエスト３Sは、遊ぶこともできますし、動画視聴やVRChatをするには十分なコストパフォーマンスを備えています。
ちなみに、ゲームを128GBにしたところで遊べない訳ではありませんよ。5000円くらいのバットマンのゲームが購入特典でついてきますし、月に2本以上のVRゲームが無料でインストールして遊べるサブスクのQuest＋も3か月無料の特典まであります。（総額11,400円相当お得）
３Sの特典でゲームを遊ぶことで、私と同じようにゲームよりVRChatや動画鑑賞にしか使わなくなる人は多いのではないでしょうか。
以上のことから128GBはおそらく人気No.1商品となるでしょう。急がないと売り切れます。
今Amazon.co.jpからMeta VRヘッドセットを買うと、Meta Eliteストラップが¥3,300割引になります。（Eliteストラップは、寝ながらではなく立って遊ぶ人に便利なストラップです。買っておくと、なお便利）
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