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ゾーン 相場心理学 2
さて、今回は ゾーン相場心理学 2章についてまとめます。
第1章のまとめはこちら
それでは、いきます。
第2章は、人間の深層心理について追求していて、共感する部分が多くあった。
トレードとは関係ないことのように思われがちで、実は関係がある、深層心理について詳しく書かれている。
まず、私たちは生まれながらに【社会的な環境】に身をおくことになる。
【社会的な環境】とは、家族、街、地域、国などのある種のコミュニティ的な集団だ。
そして、これらの環境はそれぞれ 制限や規則、境目、信念から成り立っている。
そして、ここからが問題となる部分で これらコミュニティに属しているうちに自己表現を抑えられてしまうことがあるという。
ルールに縛られているうちに自我を抑え、否定されることもある。
本書では、これを【自己表現の否定】と表している。
つまり、自分の内部と外部に矛盾が生じてしまうのだ。
内部と外部の釣り合いがとれなくなれば、それは不満や怒り、精神的苦痛となる。
自分の根底にある欲求、願望を満たせない状態がずっと続くと喪失感を感じ、やがてそれは解消されないエネルギーとなる。
そうすると、やがて【依存状態】となり 無理やり自分を満足させようとするのだそうだ。
以上のことが、どういうふうにトレードに影響してくるのかというと、トレードをする上での一貫した精神構造に関係してくるからだ。
規律ある一貫したアプローチと集中力の維持だ。
トレードというのは、制限がない。マーケットに
始まりや終わり、一時停止などはなく、だだ流れる川なのである。
トレードを仕掛けるということは、際限のないところで、各個人が行動指針を自分で決めてコントロールしなければならないのである。
しかし、この一貫した規則を守るのが難しいのだそう。なぜか?
ここで、最初に書いた内容を振り返ってみる。
【社会】において、自由な行動や自己表現を否定されてしまうことがある。そして、それらが積もっていくとやがてそれは解消できないエネルギーへと変化していく...。
こういった感情が、自由で制限のない状況におかれたとき(本書ではトレード)規律というものに抵抗を引き起こしてしまうのだという。
わたしたちは気づかないうちに、心の中にこういった感情というものを溜め込んでいるのかもしれない。
このようにトレードにおいて精神構築は大事なものであり、疎かにしてはいけないものである。
トレードという自由な世界においては、自分の選択に責任をもたなければならない。
だから、トレードを始める前に 結果がどうであれ、自分自身の選択に責任をもつことが重要だ。
しかし、それは中々難しいことだ。
数々の誘惑がある中で、一貫してトレードを行えるトレーダーはどのぐらいいるのだろうか?
2章については以上だが、やはり1番難しいのは自分の精神状態のコントロールかもしれない。