見出し画像

「君へ」を歌おう。

(3400文字程度)

物語は2015年秋。


始まりは一通のメールでした。

​ 地元、長野県の千曲市で活動しているPTAの団体の方から、私の「君へ」を地域の音楽祭で合唱として歌いたいので楽譜を送ってください、というものでした。

 その年の4月にアルバムをリリースし、今もとてもお世話になっているSBCラジオさんからお声がけいただきラジオ出演させていただいたのですが、その放送を偶然聞いた団体の方が
「地元出身のシンガーにこんな子がいたのか!しかも、歌の内容が自分たちが届けたいメッセージとぴったりだ!ぜひ今年の音楽祭で歌いたい!」
と思ってくださってのメールでした。

 そのラジオ番組は、元々予定していた放送日時が急きょ変更になり、偶然その日その時間に流れたものでした。それを偶然聞いて、ご連絡いただいたのです。

​ 出会いとは不思議ですね。

​ メールをもらった私は、まだ活動を始めたばかりの自分の元にそんなメールが届くとは予想もしていなかったので、とても嬉しく、それならぜひ当日聞きに行かせてください!とご連絡しました。

​ そして本当に行っちゃいました(笑)

画像3

 当日はちゃっかり私もステージに上げていただき、皆さんと久しぶりの合唱を楽しみました。

画像4

画像5

ところが、肝心の「譜面」。

 当時は、普段私が弾き語りに使用している「キーボード用コード譜」しかなく、男女混合で合唱するには声の高さや演奏する楽器の問題などがあり「合唱用」として「歌いやすいもの」をお渡しすることができなかったのでした。

 その時から、この「君へ」という曲を合唱という形でも、もっとみんなに楽しんでもらいたい!その為にアレンジされた譜面を作りたい!と、何年もそう思い描いてきました。

 実は合唱アレンジ自体は、原曲のアレンジもしてくださった有木竜郎さんにお願いをし、何年か前に完成していたのですが、なかなか世に出すタイミングを見つけられずに時が過ぎてしまっていました。


 今回9月1日に『君へ 2020ver.』をリリースすることになり、それならばこのタイミングで皆さんにお届けしよう!と思い、今回「合唱譜・鍵盤譜」の無料配布を決めました。
 歌を歌うには伴奏が必要!ということで、とてもお世話になっていて本当に音色が素敵な鍵盤奏者のうぃちゃんにお願いし、鍵盤譜をそのまま演奏してもらった「伴奏音源」も付いてきます。なのでピアノ伴奏を流しながらいつでも練習できるようになっています。

 学校関係の方、趣味で合唱をされている方、近くにそんな人がいる方、ぜひ「君へ」をレパートリーにしてみてはいかがでしょうか?

***

歌の力、歌詞の力、合唱の力


 小学生の頃、私がいた学校は合唱にとても力を入れていました。

 不登校の私は、学校に行くたびにクラスで歌っている歌が変わっていて、パートを覚えるのが間に合わず、曲もちゃんと覚えられないまま何だか気まずい思いをしながら歌っていたのを覚えていますが、歌のエネルギーや歌詞の力というのを最初に感じたのは、この小学校の時の合唱だったんじゃないかと思っています。

特に、坂本九さんの『心の瞳』が大好きでした。

 合唱には「一人で完成しない良さ」があるな、と思っています。

 それぞれのパートが合わさるから綺麗なハーモニーが生まれて、声のかたまりとなって聞く人に届く。

 バンドやオーケストラもきっと「音のかたまり」という意味では同じなのかもしれませんが、電気や楽器を何も通さない「ただの人の声」が集まるだけでとんでもないエネルギーとなって会場の空気を震わせる。
 そんな合唱に触れるたびに毎回心を揺さぶられ、ぶわっと鳥肌が立ちます。

***

弾き語りのススメ 

 

 世界中が自粛モードの今、お家で過ごす時間の一つに「歌うこと」を入れてみるのもいいかもしれません。

 私自身、ピアノを触って弾き語りを始めたのはハタチ過ぎてからですが、心を整えるいいツールをもらったなと思っています。
 最初は歌を練習するのに「カラオケに行くお金と時間の節約」のためでした(笑)
 
 アカペラで歌うのでもいいのですが、やっぱり後ろに伴奏があって、そこにピタッとはめながら歌うと気持ちよさが違います。

 弾き語りならその時の気分に合わせてテンポだって自由自在です。アゲアゲのロックをエモいバラードにすることだってできちゃいます。
 声の高さだって自分にピッタリ合わせられるので、異性の歌も簡単に自分の歌のように歌えてしまいます。


 歌いながら楽器弾くなんて難しそう。楽譜読めないし。
という人も大丈夫。「コード」というものがあります。

和音を鳴らすための型」みたいなものです。

Cなら ド・ミ・ソ
Gなら ソ・シ・レ

みたいな感じです。

細かく勉強していくと、もっと難しい理論がたくさんあるのですが、とりあえずは「書いてある通りに押さえれば弾ける」のが「コード譜」です。

 私も最初はネットでこういう表をみつけてプリントアウトし、一つ一つ鳴らす音を確認しながら好きな曲を演奏することから弾き語りを始めました。

画像1

画像2

■こちらのサイトより拝借。

 
■今はいい時代。流行りの曲のコード譜だって簡単に手に入ります。

この、コード一覧表とコード譜さえあればすぐに弾き語りが始められます。

 最初はもどかしいのですが、だんだんスムーズに音が鳴らせるようになると、いつでもどこでもカラオケができるようになったような気持ちになります(笑)私も1か月くらいで、めちゃくちゃ難しい曲でない限り、コード譜を見たらぱっと歌えるくらいになりました。

***

「歌うこと」の力


歌には不思議な力があります。

 耳から聞いて、心に届く。
それはもちろんですが、自分が歌うと内側から心の傷が修復されたり、溜まったモヤモヤを声や息と一緒に吐き出してくれる、そんな気がするんです。

 私も、元々人前で歌を歌うのはとても苦手だったのですが、曲を作り、歌を歌うようになって、歌うたびにどんどん心が軽くなってきたような気がしています。
 何か心が晴れずどんどんと塞ぎがちになってしまいそうな時、一人でただ「歌う」だけで気付いたら心が上を向いている、なんてこともあったりして。今となっては「歌うこと」が当たり前になってしまったので、そういう時になかなか気付けないのですが「そうか、こういう時は歌えばいいのか。」と思うことが良くあります。

 歌詞がいい曲に助けられることはもちろんですが、そもそも「歌うこと」自体にそんな力があるのかな、とも思っています。

 秋の夜長、いろいろと思いにふけってしまいそうな時があるなら、一人でしっとり弾き語りもいいかもしれません。

 無料でダウンロードできますので、ぜひこの機会に「歌うこと」に出会ってみてください。

 
「君へ」という曲は、「今の自分から過去の自分へ向けた手紙」という気持ちで書きました。なのでこの曲の歌詞がきっとあなたの心の中から「大丈夫」を届けてくれると思います。

「君へ」

1.
いびつな個性が 型にはまれなくて
「きっと、僕は不良品なんだ」って
そんなことを考えてる子供たちが
どれだけいるのだろう

作り上げられて来た正解に
大人達の都合のいい正解に
違和感を感じている子供たちが
どれだけいるのだろうか

そんな君に送る手紙 どうか受け取って

昨日が悲しいなら 心の底から泣けばいい
明日が怖いなら 胸を張って逃げればいい
大丈夫 大丈夫
今が全てではないから

2.
過ぎゆく社会にただ身を委ねては
「きっと、小さな歯車なんだ」って
そんなことを考えてる大人たちが
どれだけいるのだろうか

そんな君に送る言葉 どうか受け取って

歩くのに疲れたなら 全て脱ぎ捨てて休めばいい
孤独で寂しいなら 届くと信じて叫べばいい
大丈夫 大丈夫
誰も一人ではないから

未来の君はきっと わかってくれるでしょう
未来の君はきっと 笑って話せるでしょう

昨日が悲しいなら 心の底から泣けばいい
明日が怖いなら 胸を張って逃げればいい
孤独で寂しいなら 届くと信じて叫べばいい
大丈夫 大丈夫
誰も一人ではないから

未来が君を守るから…




新しくなった音源もぜひ聞いてくださいね!

----------------------------------------------------------
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!

◆宜しければ、フォローやスキ♡をお願いします。

◆更新の支えになりますので、サポート頂けると頑張れます。いつも、ありがとうございます!

https://www.yuuka-official.com/

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 気まぐれ投稿ですが、また覗きに来てくださいね。 自分の心の内を、取り留めもなく書いたものを読んでいただけるのはとても嬉しいです。 サポートで頂いたものは、大切に、音楽活動のエネルギーにさせていただきます。