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廃部をバネに!♯3

担任の衝撃的な『廃部』と言う言葉に、即座に反応したのは、息子ではなく私の方だった。
息子はまだ飲み込めていない様子だ。中高でバレーが出来なくなると言う現実を受け入れられないでいる。

『バレー部に入りたくてこの学校を受験したんですが!!』

私は先生に詰め寄り、興奮気味に伝えた。ただ、決定事項なので変わることも無い。


息子と部活動について話し合ったーーー
通学時間もそこそこかかるし、無理して他の部活をやらなくても良い。
約束としては、もし、入部するなら3年間やり遂げること。その1つだけ。

息子は陸上部を選んだ。
紛らわす為にも何かやりたかったのかもしれない。ただこの中学陸上部に入部した事が、後々功を奏す事になる。

まず驚いたのが、他の部活に比べると極端に練習が少ない。顧問の先生にやる気が無いのかとも思えた。

だが、ウェイトトレーニングなどをしっかり行い、怪我をしにくくする為に練習を少なくしていただけだった。
保護者会では、外部から講師を招き入れて栄養講座みたいなのも行われた。
試供品も配られ、大会では必ず飲んでいた。
朝にはプロテインも飲んで行くようになる。

私が思っていた『毎日』『先生の怒号』という部活とは違っていたのだ。

しばらくして、そのおかげもあり、細身だったのが少しづつ筋肉質な体に変わってきた。
息子の身体の変貌ぶりを見て、試しにプロテインを飲んでみたが、確かに疲れにくい気がした。
私もクラブチームでセッターをやっているが、決勝戦まで行くと、9人制でローテが無い分、かなり体力を消耗する。
いつも足がツル事との闘いだ。
それが無くなった。


こうして少しづつバレーから離れ、月日は流れ、身長もグンと伸びた中学3年の春。


転機が訪れるーーーー
                                                               つづく。

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