大谷 恵里

愛川JVC監督として小学生を中心にバレーボールをコーチング。自身もセッターとしてプレイ…

大谷 恵里

愛川JVC監督として小学生を中心にバレーボールをコーチング。自身もセッターとしてプレイする。観戦も好きだし審判もします。少しでも多くの子供たちがバレーと出会い、そして好きになり、長い人生の中で付き合ってくれたらと願いを込めて活動しています。

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  • 地元の中学には男子バレー部がない!

最近の記事

再登場♯9

何かが足りない。 そう思った時、私は閃いた!! そうだ!息子がいる! 息子をコーチにしようと思ったのである。 子供たちって大人の話よりちょっと上のお兄さん、お姉さんに憧れたりする。 その憧れから夢中になる。 小学生でしかやっていなかったとは言え全国大会レベルまで行ってると、やはり中高の弱小チームで部活としてしかやってこなかった私より上手い。 そもそものボールの扱いが違う。 まだ若いし、選手としてはなかなか恵まれず断念してきたが、それならコーチとして返り咲くのはどうだろうか?

    • 前を向いて歩こう♯8

      介護職の仕事中、立ち上がろうとした瞬間。 背中から腰の辺りに鈍い重い感覚が襲った。 もう立つことも座る事も出来ない。 全く動けなかった。 すぐに同僚がナースを呼んできてくれて『ぎっくり腰だろう』『まずは冷やすのが良い』『動かないこと』と言う事で事務の方が氷嚢を持ってきてくれた。 すごい邪魔な所でぎっくり腰になってしまい、仕事する同僚に謝りながら冷やしていた。 本当に申し訳なくて居心地が悪かった。 しばらく冷やすと、ようやく足を上げられるようになり、持ってきてもらった車椅子

      • クラブとスクールの違い ♯7

        監督が岩手出張になる時を同じくして、1人のコーチからも連絡がきた。(この時、指導者5人、顧問1人、事務員1人で構成。) どうやら会社で昇格したそうだ。 とてもめでたい事なんだが、立場が上になり仕事が休みにくく練習に来れなくなるとの事。 コーチ陣はみんな仕事もしていて、家族がいながら、その時間を削ってボランティアで指導に当たってくれている。本当に感謝しかない。 だから私はクラブの代表として有償にしたい。きちんと子供たちに向き合う時間を確保する。それに対し対価を払う。 これが

        • 子供たちに必要なものは何か♯6

          まさかのヘッドコーチが新型コロナに感染。 私の周りでは、これが初めての感染者だった。 幸いにもヘッドコーチは世田谷勤務から練習に参加していない。 結局、日曜日ならと話していたが参加出来ていなかった。 その為、当クラブでのクラスターは起こりえなかったが、代表者として気を引き締めなければと思った。 その後すぐに全国の感染者数は激減する。 そんな事はお構い無しで成長して行く子供たち。 できることはバレーボールをする場所と安全の提供。加えて、ルールやバレー用語、ネット設営の仕方、

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        • 地元の中学には男子バレー部がない!
          1本

        記事

          ぶち当たる壁♯5

          新型コロナで体育館が使えなくなった8月。再び子供たちが集まれたのは、それから2ヶ月を過ぎた頃だった。 暑さが過ぎて紅葉の美しい季節へと移りかけていた。 夏休み中の第1回バレー教室のあと、町からチームへ補助金が出る事になり、実質、体育館が無料で借りられる事になった。 それからすぐに体育館が解禁となったので、保護者に連絡し参加者を募ってみた。 しかし集まったのは3人だった。 まだまだ新型コロナの感染者数も伸びていて、変異株も出始めていた頃なので、保護者も神経をピリピリさせてい

          ぶち当たる壁♯5

          子供たちと向き合う覚悟。♯4

          小学生でバレーの魅力を知り、中学でもと頑張ったが、それでも出来なくなってしまった そんな息子が中学3年になる春だった。 突然、ある友人から数年ぶりの連絡。 久しぶりだなぁと思っていた矢先、彼女から小学生バレーボールクラブを立ち上げて欲しいと言う依頼を貰った。 私達の住む町には10年近く前まで強豪 小学生クラブチームがあった。 それを復活させて欲しいとの事。 彼女はその頃の生徒。 まずは、チーム立ち上げの右も左も分からない状態なので、その頃の監督とアポを取り、彼女と共に

          子供たちと向き合う覚悟。♯4

          廃部をバネに!♯3

          担任の衝撃的な『廃部』と言う言葉に、即座に反応したのは、息子ではなく私の方だった。 息子はまだ飲み込めていない様子だ。中高でバレーが出来なくなると言う現実を受け入れられないでいる。 『バレー部に入りたくてこの学校を受験したんですが!!』 私は先生に詰め寄り、興奮気味に伝えた。ただ、決定事項なので変わることも無い。 息子と部活動について話し合ったーーー 通学時間もそこそこかかるし、無理して他の部活をやらなくても良い。 約束としては、もし、入部するなら3年間やり遂げること。

          廃部をバネに!♯3

          期待から絶望の入学式♯2

          ーーーーいよいよ『入学式』 バレーボールがやりたい。 地元の中学に男子バレー部は無い。 でも塾には行けない。 塾にも行かず頑張った中学受験。 悲願の合格。 息子は期待に胸が膨らんでいただろう。 緊張の面持ちで正門まで歩く上り坂。 野球部員が威勢よく挨拶し、車を誘導してる。 立派なお兄さん達。 正門には写真部のお兄さん、お姉さんが家族写真を撮ってくれる。 温かい雰囲気。 キリッとしていて威厳ある先生方。でもどこか家族みたいな優しさもある。 桜に雪が積もったそんな年だった

          期待から絶望の入学式♯2

          地元の中学には男子バレー部がない♯1

          息子は小3の時に漫画「ハイキュー」によりバレーボールと出会う。 興味を持った姿を見て、私は自分の試合に息子を連行した。バレーもやりたい。そんな息子の言葉を聞いた私は凄く嬉しかった。 すでにスイミングとサッカーをやっていたのだがチームスポーツの掛け持ちは、なかなかスケジュールが難しかった。試合が重なる時、どちらかを選ばざるを得ないからだ。サッカーは特に問題は無かったが、バレーは違った。1ポジション人が変われば全てが変わる…と言ったら過言かもしれないが、やはり影響は大きかった

          地元の中学には男子バレー部がない♯1