前を向いて歩こう♯8
介護職の仕事中、立ち上がろうとした瞬間。
背中から腰の辺りに鈍い重い感覚が襲った。
もう立つことも座る事も出来ない。
全く動けなかった。
すぐに同僚がナースを呼んできてくれて『ぎっくり腰だろう』『まずは冷やすのが良い』『動かないこと』と言う事で事務の方が氷嚢を持ってきてくれた。
すごい邪魔な所でぎっくり腰になってしまい、仕事する同僚に謝りながら冷やしていた。
本当に申し訳なくて居心地が悪かった。
しばらく冷やすと、ようやく足を上げられるようになり、持ってきてもらった車椅子を使ってなんとか車まで行けた。
早く復帰しなければ!という思いで、そのまま病院へ直行した。
痛み止めと超音波?みたいなものと電流を流され、強ばった筋肉をほぐしてもらい、だいぶ動けるように回復。
それでも無理は禁物との事で翌日はお休みを頂いた。
だがこの日。
子供たちの練習があった。
どんなに頑張ってもさすがにそこまでは動けない。
コーチ陣に連絡するしかない。
この日、練習に来れるコーチは女性コーチただ1人だった。
今までサポートはしてきたけどメインでコーチングに入ったことの無いコーチ。
それでも、これを機にメインでコーチングに入ってくれたらと言う想いも乗せて、任せる事にした。
そのコーチ、実は発起人で顧問の教え子。
(詳しくは♯1)
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技術的には申し分ないのだが控えめでグイグイ引っ張るタイプでは無い。しかし、いつも私のミスや疑問に、いち早く気付き、指摘してくれ、チームの混乱を未然に防ぐ事が出来ている。私の右腕だ。
鍵やボールは持っていかなければならなかったので痛み止めでなんとか動き、体育館へ向かった。
大方、子供たちにもコーチにも説明して、私が受付を行っていた時だった。
『恵里さん!こんな感じでメニュー考えてきたんですけど、いいですか?』
そのメニューに驚いた。
私が考えていたメニューとほぼ一緒だったからだ。
一応、万が一に備えて、指示できるように策を練っておいたが、そんなものは必要なかった。もっとコーチを信用しようと思った。
いや、信用してない訳では無い。
うちのチーム、コーチ陣のこうゆう所が多々あり、何度もこのメンバーで良かったと思った。
プライベートは全く違う生活や考え方なのにバレーの事になると完全合致する。
不思議な感覚があった。
それでも去る者はいる。
コーチする事で家族との時間や仕事を割く事になる。2歳になる子供がいるコーチは、子供も一緒に来てボールに触れ合い楽しんでもらったりしていたが、それでも家族の時間を奪っていることに変わりはなかった。
コーチ陣には楽しく指導して欲しいと願っている。
バレーに来ている子供たちはもちろん、保護者やコーチ陣にも楽しんで欲しい。
そうやって皆が少しづつバレーを好きになってくれて、家族の楽しみの一つにバレーボールがあってくれたら…。
映画鑑賞やライブに行くみたいに日本代表やVリーグなどの試合に家族みんなで足を運んで欲しい。
この日のバレーノートにも『練習、楽しかった。』という声が多かった。特に印象に残ったのはイレギュラーで行ったドッヂボール。
毎回メニューは違うけど、何となく同じような練習メニューになっていたのは確か。
逆にいい刺激になったよう。
時々、このコーチをメインにお願いするのもありと思った。ただもう一超え何かが欲しい。何かが足りない。
!!!!!
私は、ある案を思いついた___。
つづく。
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