Sammy Hagar The Best of All Worlds 2024 Tour
23日に参戦したサミー・ヘイガーのライヴは想像を絶する素晴らしいステージでした。
私の中のサミーは、ヴァン・ヘイレンのサミー・ヘイガーであって、サミー自体に興味はなく、今回参戦の主目的はマイケル・アンソニーだったのですが、実際にステージを目の当たりにすると、「サミー・ヘイガー、いい曲作るなあ」と素直に感じました。
演奏された曲は全21曲、サミーのソロ楽曲は5曲演奏されました。
ちなみにステージが始まる前、会場にBGMが流れますが、そこで⑤「I've Done Everything for You」が流れてきました。我々80年代洋楽世代はこの曲、リック・スプリングフィールドでお馴染みですが、実はサミーがオリジナルです。この曲が流れても無反応な方々が多かったので、意外とその事実を知らない方も多かったのかもしれませんね。
そしてオープニング前、直前にはヴァン・ヘイレンの「Dreams」が流れるというニクい演出。まだ開演前なのに観客のオールドファンは大盛り上がり(笑)。サビでは拳を振り上げる方々も散見され、いきなり興奮状態に入りました。
この「Dreams」が終わるやいなや会場の照明が落とされた瞬間、アリーナの観客は全員総立ちに。サミーの紹介動画が流れ、「Good Enough」へ突入…。いきなりジョー・サトリアーニのトリッキーなギターソロに圧倒され、サミーとマイキーの掛け合い、マイキーのハイトーンコーラス…を堪能。おお、1曲目から超絶凄い盛り上がりでした。
これら一連の動画をいい席からスマホで撮っていた方がいたんですね~。私はアリーナC6でかなり後方でしたが、アリーナ観客の盛り上がりがよく分かりました(ちなみに今回スマホ撮影はOKで、「禁止されていないですが、他人の邪魔にならないように」との注意喚起がありました)。
今回のライヴ参戦では以下3つの個人的な目的がございました。
①ジョー・サトリアーニのドリル奏法を見ること
②マイケル・アンソニーのハイトーンコーラスとリードヴォーカルを堪能すること
③いくつかの曲(約5曲)のサビを一緒に熱唱すること
そして2曲目にして①が実現。「Poundcake」ですね。ドリル奏法って、1991年にエディとポール・ギルバートがそれぞれのバンド(Van HalenとMr.Big)のアルバムで披露しておりますが、ポールはレーサーX時代からライヴで披露していたようですね。
ジョーのプレイはエディにリスクベストしつつも、彼らしいトリッキーさがブレンドされているような気がします。そもそもエディのいないヴァン・ヘイレンなんてあり得ないし、今回のようなサミーのツアーも、ジョー以外に(エディに恐れ多くて)弾ける方はいないでしょうね。
冒頭に書いたように、私の今回の参戦目的はマイケル・アンソニーであって、上の目的の②だったのに、早くも1,2曲目でサミーとジョーに釘付けになってしまいました(苦笑)。
サミーの楽曲「There's Only One Way to Rock」、ヴァン・ヘイレンの佳曲「Panama」と続き、連続して、私の目的③が達成(笑)。
それにしても「Panama」の破壊力って凄いですね。あのイントロが流れてきただけで興奮します。
私の②③の目的を同時に達成出来る「Ain't Talkin' 'bout Love」はヴァン・ヘイレンのファーストに収録されていたナンバーで、今回のツアーではマイケル・アンソニーがリードヴォーカルを取っております。想像以上にマイケルのシャウトは凄かった。
(さすがにサミーはこの間、ステージ袖に下がり、休憩タイム(笑))
ジョー・サトリアーニ目当てで参戦した方も多かったと思います。私は当初は全くジョーには興味がなかったのですが、ステージが進むにつれて、ジョーに釘付け。特にジョーの楽曲「Satch Boogie」は圧巻でした。さすがエイリアン!
恐らくここでもサミーは休憩タイム。曲が終わると、すかさずそこにずっと居たかのように「Joe Satriani !」とシャウトし登場(笑)。
合間合間に休憩していたサミーですが、とにかくテキーラやビール(恐らくキリン)を飲みまくってましたね。
あとで映像をみて分かったのですが、テキーラは観客(?)に配っていたんですね。
エンディング・パートの3曲の前に、サミーのソロ作品の4曲が演奏されました。「Eagles Fly」「Mas Tequila」「Heavy Metal」「I Can't Drive 55」の4曲ですが、これらも良かったです。「Eagles Fly」はアメリカらしい壮大な楽曲。空高く羽ばたく鷹をイメージしたのでしょうか。カッコいい楽曲です。それから「Mas Tequila」は大酒のみのサミーらしい楽曲。これにノレなければ、今回のライヴの楽しみも半減するでしょうね。テキーラを配りまくるテキーラおじさん(笑)。
エンディングは日本公演のみ演奏された「Can't Stop Lovin' You」「Jump」と続き、「When It's Love」で幕を閉じました。
「Jump」なんて嫌というほど聴いてきて、別にいい曲でもないなんて思っていましたが、この会場で聴く「Jump」、イントロから震えがくるほど感動しました(さすがにキーは少し下げていますね)。
そんなこんなで最初から最後までオールスタンディングの楽しみまくったライヴでした。
あれだけ酒を飲みまくってもここまで歌えるサミーってホント76歳…って感じで、流石でしたね。ジョーはプレイでは目立っても、ステージアクションはかなり控えめで、エディへのリスペクトも感じました。またサミーとは一番昵懇の仲のマイケルは、随所にサミーとの絆を感じさせるシーンがありましたね。マイケルも想像以上のハイトーンでした。緊急登板したケニー・アロノフもパワフルな素晴らしいドラマーでした。そしてサポートメンバー扱いですが、キーボード他、マルチプレイヤー擦りを発揮していたレイ・シッスルウェイトも良かったですね。
大きなパーティー会場で2時間堪能しまくった一夜となりました。