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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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#1977年

山口百恵「花ざかり」(1977)

このアルバムが発表された当時は私は音楽には全く興味がなかった小学生。ただ山口百恵・桜田淳子・森昌子の花の中三トリオ、キャンディーズにピンクレディーといった歌謡曲は耳にしておりました。 このアルバムは8年位前に「ハードオフ」で発見(しかも105円)。正直彼女のアルバムなんて聴いてこともなかったのですが、取りあえずレアな作品だったので購入してしまいました。 1977年に発表された、彼女の13枚目の「花ざかり」というアルバム。実はこの前の作品(「GOLDEN FLIGHT」)はロ

久保田麻琴と夕焼け楽団「Dixie Fever」(1977)

最近、久保田麻琴の音楽にハマってます。全く知らない方が多いと思いますし、私もスルーしていたのですが、たまたま1977年発表の「ラッキー・オールド・サン」の1曲目「陽のあたるところへ」を聴く機会があって、驚愕…。まるでジャクソン・ブラウン、いや、ジャクソン・ブラウンが日本語で歌っているのか…と勘違いしてしまうほど。そこから更に彼の音楽をチェックしていくと、細野晴臣さんがドラムで参加している「ハワイ・チャンプルー」とか、かなり私好みの音楽をやっていることが判明。 そんな久保田麻琴

ハイ・ファイ・セット「ハイ・ファイ・ブレンド パート1」(1977)

ハイ・ファイ・セットは殆ど聴いたことがありませんでしたが、15年前に当時よく通っていたCD屋で、本作が中古50円で売られていたものを購入。当時、こればっかり聴いていた時期がありました。 ハイ・ファイ・セットは、フォークグループであった赤い鳥の解散後、元メンバーの3人(山本潤子、山本俊彦、大川茂)が1974年10月に結成したコーラスグループです。初期はいくつかの荒井由実のカバーが有名ですね。 本作は彼等の初期のベスト盤です。 本作中4曲がユーミンの作詞・作曲、またユーミン

ゴダイゴ「Dead End」(1977)

ゴダイゴってどういうイメージをお持ちでしょうか? やはり親しみやすいメロディ、大衆音楽を英語でやっているバンド…、みたいなイメージでしょうか。でも初期のゴダイゴはエッジの効いたロックバンドでした。その真骨頂が発揮されたアルバムが、本作「Dead End」です。彼等のセカンドアルバムで「西遊記」がブレイクしたのは本作発表の1年後ですね。 ゴダイゴのファーストアルバム「新創世記」は、もともとはタケカワユキヒデのソロアルバムとして制作がスタートし、そこに「ミッキー吉野グループ」の

高中正義「TAKANAKA」(1977)

先日ネットで「俺が叩いた。ポンタ、70年代名盤を語る」を購入し、ここに書かれていた数々の70年代邦楽名盤を聞いております。ポンタさんがクラシック出身であったこと、大村憲司さんとプレイしたかったから赤い鳥に加わったこと等々、多くのエピソードが散りばめられており、同時に当時のミュージシャンの繋がりも分かるようになっております。ポンタさんが、やたらと高水健司さんのプレイを絶賛しているのも印象的です。 さて、ここ数日猛暑が続いているので、ここは爽やかな1枚、そしてこの本の中で紹介し

いしだあゆみ「アワー・コネクション」(1977)

いしだあゆみのこのアルバムをどれだけの方がご存じでしょうか?いしだあゆみというと「ブルーライトヨコハマ」のイメージが強いと思いますが、本作はティン・パン・アレーと組んだシティ・ミュージック(と呼んでいいか分かりませんが)の屈指の名盤です。 作詞&プロデュースは、「GS関連で最も売れた作詞家」と呼ばれた橋本淳。橋本淳と筒見京平は青山学院高等部時代から先輩後輩の関係(橋本がひとつ先輩)で、後にこのコンビで、いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」で大ヒットを記録します。 作曲

浜田省吾「LOVE TRAIN」(1977)

高校時代、浜田省吾の「J.BOY」が大ヒットし、当時バンドを組んでいた高校生の多くがハマショーをカバーしていました。それを尻目に私たちはアースシェイカーをやっていたわけですが、実は私はそれまで発表されたハマショーのすべてのアルバムをレンタル&ダビングし、影でしっかり虜になっていた訳です(笑)。 大学時代には、「CLUB SURF&SNOWBOUND」というアルバムを常に車に積んでドライブしていたし、その後に組んだバンドでも結局ハマショーをカバーしたりしてました。思い出深いア

尾崎亜美 「マイ・ピュア・レディ」 (1977)

私が毎週楽しみにしている音楽ラジオ番組って、いくつかあるのですが、その中でも日曜日PM8時からのクリス松村「いい音楽あります。」は、実に良質な音楽番組で、かつシブい選曲がマニア心をくすぐります。尾崎亜美の「マイ・ピュア・レディ」は、この番組で以前オンエアされて改めてスゴイ曲だと認識された1曲。もちろん曲名くらいは知っていたのですが、じっくり聴いたことがなく、改めて歌詞もメロディもアレンジも秀逸な1曲だと思った次第。 この曲、もちろん作詞作曲は尾崎亜美、但し編曲は松任谷正隆氏

大貫妙子「SUNSHOWER」(1977)

山下達郎さんと組んでいたシュガーベイブはポップスの名盤ですが、こちらは大貫妙子さんがバンド解散後、ソロとなって2枚目のアルバム。最近では海外でも70年代の日本のシティ・ミュージックが注目を集めてますが、以前記事にした松原みきさんと共に本作はその最右翼的存在の1枚。 当時はフュージョン・サウンドは、クロスオーバー・ミュージックって言い方をしていたらしいのですが、その代表格のバンドがStuff。当時のプロデューサーの国吉静治さんが述懐してましたが、レコーディング・スタッフで見に

キャンディーズ「悲しき慕情(Breaking Up is Hard to Do)」(1977)

「悲しき慕情」、言わずと知れたニール・セダカの1962年の大ヒット曲ですね。ポップス好きな私にとって、気分をワクワクさせるような曲なんです。 そしてこちらはニールがスローバージョンとしてアレンジしたもの。出だしこそ1962年バージョンですが、ジャージーなスローバラードに変わります。こちらもあまりにも素晴らしい。 そしてこの名曲をキャンディーズがカバーしていることをご存じでしょうか。1977年発表のキャンディーズ8枚目のアルバム「キャンディーズ1+1⁄2〜やさしい悪魔〜」に

オフコース「JUNKTION」(1977)

昨年末に愛犬モカ(トイプードル♀)に旅立たれてしまい、1年を振り返える間もなく新年を迎え、正月が過ぎようとしております。 ただプードルSNS等で多くの励ましのお言葉を頂戴したこともあり、お陰様で通常モードに戻りつつありますし、昨年末の紅白では様々なアーチストの音楽も楽しむことが出来ました。引き続き音楽は洋楽邦楽、時代を問わずチェックしていきますので、今年も宜しくお願い申し上げます。 新年最初のご紹介はオフコース(苦笑)。温故知新ということでご勘弁下さいませ。 このアルバム