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音楽の杜がおススメするハードロック

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメするハードロックの名盤集
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2023年1月の記事一覧

Jimi Hendrix「Axis: Bold As Love」(1967)

正月休み明けで、まだ頭がフル回転していない方のために(笑)。 本作はジミ・ヘンドリックスのオリジナルアルバムとしては1967年発表のセカンドアルバム。ファーストアルバムが鋭角的な楽曲が多かったのに対して、本作はジミの懐が非常に深いことを証明するような内容となっております。 (ちなみにAmazonの評で★ひとつの評を投じている方が居られますが、私には信じられません。そのアルバムの評価は十人十色だなと改めて思ってしまいました。) イントロの①「Exp」、ラジオステーションEx

Jeff Beck Group 「JEFF BECK GROUP」 (1972)

ジェフ・ベックの訃報は多くのロック・ファンに衝撃を与えました。多くの方は、最近までのジェフの元気な活動と訃報が全くリンク出来ず、困惑されたのではないでしょうか。 別途、また別のアルバムをご紹介したいと思ってますが、ここでは別ブログの過去記事を引用、ジェフの素晴らしさを紹介する形でジェフを追悼したいと思います。 (以下引用) 今は亡きコージーパウエルが大好きです。一聴してそれとわかるドラムサウンド、派手なシンバルワーク。どれも私が見本としていたドラマーでした。コージーの残した

Thin Lizzy「Black Rose a Rock Legend」(1979)

私のリアルタイムのシン・リジィは、既にゲイリー・ムーアやスノーウィー・ホワイトは脱退しており、当時はジョン・サイクスが新たにギタリストとして加入して制作されたアルバム「Thunder & Lightning」が発表された直後でした。 ですからシン・リジィの印象は、アイルランド出身というオリジナリティを発揮したバンドというよりも、ジョン・サイクスがギターを弾きまくる普通のハードロックバンドというイメージが先行しておりました。 でもゲイリー・ムーアが全ての曲に参加している唯一の

Jeff Beck「There and Back」(1980)

ジェフ・ベックが我々の前から唐突に逝ってしまった。直前の容態は家族にしか分かりませんが、少なくともジョニー・デップとの共演ライブは11月も普通に行われていたと記憶しています。だから多くの訃報に接してきているロック・ファンも、ジェフの訃報には驚愕・動揺、そして信じられない思いなのではないでしょうか。 私はジェフにはそれほど深い思いはなかったのですが、昨年発表された私が大好きなビーチボーイズの「Caroline, No」のカバー演奏に深く感銘を受け、これほどエモーショナルにギタ

Def Leppard 「High 'N' Dry」 (1981)

今回は中学時代に大好きだったバンド、デフ・レパードです。洋楽を聴き始めた中学時代、憧れのバンドって、たくさんありました。ジャーニーやエイジア、TOTO…大好きでしたね。LP時代でしたから、丁寧にターンテーブルにレコードを載せて、1曲目から最後の曲まで、じっくり聴いていたものです。そんな中、自分をハードロックというジャンルに引き込んだバンドがデフ・レパードでした。あまりにもキャッチーな「photograph」、それからアルバム「炎のターゲット」。皆、大好きでした。 そんなデフ

Foreigner「4」(1981)

80年代洋楽をリアルタイムに聞きかじった方々にはお馴染みのフォリナー。私が洋楽を聴き始めた頃、とにかく流行っていたのが「Waiting For A Girl Like You」って曲。この曲、なんと10週連続全米チャート2位っていう珍記録を作ったことでも有名な楽曲。フォリナーについてはこの曲から入ったので、彼らがハードロックバンドだったことを知ったときは、新鮮な驚きでした。 そんなフォリナー、この年に大ヒットを記録した彼らの4枚目のアルバム「4」は、音楽的にもターニングポイ

Whitesnake 「Come an' Get It」 (1981)

最近初期ホワイトスネイクを見直してます。 私のホワイトスネイクとのオンタイムでの出会いは、コージー・パウエルのファンでもあったので「Slide It In」(1984年)が最初で、その後のアメリカ・リミックス盤、サーペンス・アルバムでのアメリカでの成功はまさに私の青春時代と重なる出来事でした。 ですからそれ以前の初期ホワイトスネイクは結構知らない曲も多く、聞き返すと新たな発見もありますね。そんな中の1枚、1981年発表の「Come An' Get It」は初期ホワイトスネイク