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音楽の杜がおススメするハードロック

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメするハードロックの名盤集
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2021年1月の記事一覧

Beck Bogert & Appice 「Beck Bogert & Appice」 (1973)

こちらにはエキブロに綴っていた過去記事を引っ張ってきており、すっかり邦楽中心になってしまってますが、私の大好きな領域は60~80年代の洋楽。特に70年代の洋楽って、かなり「いい音楽」が埋もれてしまってます。そろそろそっち中心の渋い音楽をアップしていきます。 今、同時進行で聴いているアルバムが5,6枚あるのですが、その中でも特に気に入っているのがBBA。ベック、ボガード&アピスですね。個人的にはフュージョン化する前の、ハードロックなジェフ・ベックが大好きで、なぜかこのアルバム

Graham Bonnet「Line Up」(1981)

炎のヴォーカリスト、グラハム・ボネットは1979年、あのレインボーに迎え入れられ、名盤「Down to Earth」発表。もともとポップスシンガーであったグラハムは、彼の新境地でもあるハードロックという世界に身を置き、見事にブレイクを果たしたのは周知の通り。 しかし1980年8月、あの伝説のモンスターズ・オブ・ロックを最後に盟友、コージー・パウエルがレインボーを脱退。その最後のステージ、コージーのドラムソロのエンディングで、グラハムがコージーの名を連呼、絶叫したのは有名な話で

Michael Schenker Group「Assault Attack(黙示録)」 (1982)

80年代ハードロックの名盤、マイケル・シェンカーとグラハム・ボネットの唯一の共演作。これを聴かずしたハードロックを語るなかれ。  80年代初頭はハードロック界もスーパーバンド的なグループが多々ありました。そのグループの間を渡り鳥のようにミュージシャンが行ったり来たりして。そんな中でもマイケル・シェンカー・グループ(以下MSG)はカッコ良かった。そしてこの作品、あのグラハム・ボネットが参加した唯一のアルバムなんですね。 グラハム・ボネット…、私が大好きなヴォーカリストです。彼

Quiet Riot「Metal Health」(1983)

メタル史上、初の全米No.1となったアルバム…、ランディ・ローズに捧ぐ…私の中のギターヒーローは断然ランディ・ローズなんです。控えめな性格とは裏腹な、攻撃的で唯一無二なギタープレイはとても独創的でした。でも私、実はリアルタイムでは彼のプレイを聴いてません。1982年3月、彼の死後、1983年に発表されたクワイエット・ライオットの大ヒット曲「Cum On Feel The Noize」で、ランディの存在を知ることになります。 「Cum On Feel The Noize」は70