傲慢な私をやめたい
こんにちは、ゆのまると申します。
三連休の中日。休日出勤の夫を送り出し、再びもぐりこんだお布団からついさっき出てまいりました。夫、今日もお勤めご苦労様です!
さて、今回もパート先でのお話。
二週目の出勤を終えた私には、立ち仕事のつらさや同僚の顔を覚えることとはまた別に、思い悩んでいることがあります。
それは、同日入社のバイトちゃんと勝手に比べては、不出来な自分に落ち込んでしまう……ということです。
今のパート先では、「夫の扶養の範囲内で働きたいです」とお願いし、出勤は週三日程度。それは面接時にも伝えましたし、人手が余っているとはいえない状況下にも関わらず、私の意向を汲んだシフトにしてもらっています。
かたやバイトちゃん(おそらく二十代前半のかわいい子)は、基本月~金のフルタイム出勤。すでに出勤日で倍近い差が出ているだけでなく、物覚えも手際もよく、私から見るとすでに先輩方と遜色ない働きをしています。
私は基本的に、すべての挙動がのんびりしているタイプです。自分の中では一生懸命テキパキしているつもりなのですが、ガムテープを貼る、ダンボールを並べるといった動作一つ一つに差が出てしまうんです。そしてとろいならとろいなりに、気持ちもドンと構えられる大物であればよかったのですが、内心で(使えないと思われたらどうしよう)(バイトちゃんはもうあんなに成果が出ているのに)と他人の目が気になって仕方ありません。
そんな自称とろ子でも、現状実害が出ているというわけでは(おそらく)ないんです。
あからさまに、「箱崎さんのレーンだけ遅れているからみんなで手伝いましょう」なんて声をかけられるわけではないですし、全体の作業目標はあっても個人のノルマはありません。ましてや、社員さんから「もう少しスピードアップできませんか」と苦言を呈されるわけでもないのです。
それぞれ、与えられた役割を粛々とこなす職場です。誰に何を言われたわけでもないのに、バイトちゃんと自分の足元の成果物を比べては勝手に落ち込む、そんな面倒な私がまた顔を出しているんです。
「他人と比べてしまう」。大なり小なり、人にはそういうところがあると思いますが、私の場合は特にその傾向が強いと感じます。
ゲームの進め方だったり、料理の腕前だったり、そんな数値化されないところにまで勝負を挑んでしまいます。負けたと感じ、その悔しさをバネに這い上がるならまだしも、それに陥った時の私は、ああでもないこうでもないと非生産的なことをぐるぐる考え続けるだけなので本当に厄介です。
他人と比べる云々については諸説ありますが、私にとっては「自信がありすぎる」ことが原因だと考えています。もっとうまくやれるはず、私の方が優れているはず、褒められたい、「優秀」だと思われたい。そんな傲慢さの表れなのです。
学生時代優等生だったからなのか、わりと人間関係で困ることがなかったからなのか。こんなしょうもないプライドが、いつの間に身についてしまったのか、今ではわかりません。けれど、それが今の私を苦しめていることは事実です。
本来のプライドとは、仕事であれ趣味であれ、長年コツコツと積み重ねることで培われていくものだと思います。そして、ある程度の下地はあれど、新しい環境では誰もがペーペーの新人です。そんな時にプライドなんかを振りかざせば、自分の力量を見誤ったり、過ちを素直に認められない人間になってしまいます。
もう今年で三十歳になりますが、人間界での修行は険しく厳しく、いまだに周囲とのギャップは埋められないままです。どうして皆さん、そんなに上手に人間をやれているのでしょうか……。
人には得意不得意があり、また上手い人の上にはさらに上手い人がいます。焦る必要なんてない、自分のペースでやればいいんだと、理屈ではわかっていても感情はいつもマイナスの方に傾いてしまいます。
私は今年の目標として、「居心地のいい職場を見つける」というものを掲げました。そのためにまずは「○○ができるなんてすごい。私も頑張ろう」と、他人のすごさを素直に称えられるようになりたいです。
自分を不用意に傷つけず、上向きに成長していく。その道のりはまだまだ遠いものになりそうです。
(人間ってむずかしい……)
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