ホームシックと安心感
22:34
数ヶ月ぶりに実家に帰った
両親とテレビを見ながら最近のことをはなす
「最近新しい仕事がもらえるチャンスがあって…」
「そういえば〇〇くん(夫)がね…」
話し始めると止まらない
会わない間に起きたあれこれ
嬉しかったことも悲しかったことも怒ったことも
全部を話しをしたくてずっとしゃべっている
実家で飼っている2匹の猫も近寄ってくる
キジトラのお兄ちゃんは膝の上
ミケの妹は私の横で丸まっている
2匹とももふもふの冬毛を身につけていて暖かい
私は年に数回のこの時間が大好きだ
一人暮らしをしていた時も結婚してからも
ひとりで実家に帰るのが楽しみなのだ
夫や友達には言えないことも聞いてくれる
かわいいかわいい猫たちにも癒される
「実家」=「安心感」
そうなんだと思っていた
そう思ってきたのに…
大好きな時間の中に突如現れる「違和感」
みんなと過ごしているのに感じる「孤独」
ここにいてはいけないような「居心地の悪さ」
そして、安心感を脅かす「寂しさ」
そう「ホームシック」を感じている
正直驚いた
実家でホームシックを感じるなんて
あんなに楽しくて大好きな時間なのにどうして…
幼少期の頃もそうだった
長期休暇になると祖母の家に妹と2人でよくお泊まりしていた
そのころまだ実家にいた叔母さんに1日中遊んでもらい
好きなものを食べて好きなものを買ってもらう
練習した歌やダンスを披露したりして
年に数回の祖母の家でのお泊まりを楽しみにしていた
でも夜になると必ずホームシックになる
大きなベットに叔母さんと妹と川の字になって寝る
「おやすみ」と言った後の静かな時間
突如それは襲ってくる
それが今度は「実家」で起きている
でも、冷静になって考えてみよう
ホームシックが起きる要因は
「常に安心し居心地の良さを感じている場所とは
違う空間で過ごしているから」だと思う
だとすれば、幼少期のホームシックは
両親と過ごす実家が安心できる場所だったからだし
実家のホームシックは
結婚して夫と暮らす家が安心できる場所だからなのだ
この出来事は確かに悲しかったけど
同時に夫との生活がこの数年でどれだけ充実し
安心感と居心地の良さを感じるようになったのか
改めて確認ができる出来事だった
たとえホームシックを感じたとしても
祖母の家で過ごす時間は楽しみだったし
これからも実家には年に数回帰って
止まらぬトークを繰り広げるんだと思う
そして実家でホームシックを感じることを逆に喜び
夫との生活をより充実させたいと思う