仕事に行くための魔法の言葉

「行けば終わる」
「明日は休み」

朝起きた瞬間から
そんな言葉を頭に巡らせる日がある

仕事に行きたくない、そんな日だ

具体的に行きたくない理由があるわけじゃない

なんとなく気分が落ち込んでいるとか
あの人がいるからなんか嫌だなぁとか
今日はとにかく仕事をするのがめんどうだとか
ベッドから起き上がりたくないとか...

些細なことばかり

でもそんな理由じゃ休めないから
なんとか仕事に行かなきゃいけない

それに些細なことで行きたくない日は
大抵行けば普通に仕事をして帰ってくる

特に悪いことが起きるわけでも
悲しい気持ちになるわけでもない
朝考えていた時間が無駄だと思うくらい
何もなくいつも通り仕事をして終わるのだ

どうせ仕事に行かなきゃいけないなら
いつも通りの日を過ごせるなら
無駄に悲しくなるのはやめようと
わたしが編み出した魔法の言葉なのだ

「行けば終わる」
「明日は休み」

今のところ魔法のおかげで
とりあえず仕事に行くまでの時間は
嫌な気持ちにならず過ごすことができている

「今日もがんばろう」とか
「楽しく元気に過ごそうとか」とか
そんな前向きな言葉じゃない

だってそんなの嘘だと思ってしまうから
気持ちが落ち込んでいるわたしに
どんなに前向きな言葉をかけたって
前を向けるほど元気じゃないし
そう思えないから仕事に行きたくないのであって...

だから仕事を頑張った後のことを考える
「仕事が終われば好きなことができる」とか
「明日は休みだから昼まで寝られる」とか
とにかく仕事のことは考えず
楽しい時間があるから大丈夫と言い聞かせている

むかしは、ちょっと行きたくないと思い始めると
悪い思考が堂々巡りし始めて
最終的には休むなんてこともあったりした

もちろん本当に行かない方がいいくらい
心も身体も病んでしまっている日は
潔く休んでしまう派なんだけど

自分で自分をうまくコントロールできるようになると
少し心を穏やかに過ごせるようになる気がする