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祖母の家を訪れたら留守だった話

 こんにちは。近頃は23時頃になるとnoteを書きたくなる。どうしてだろう。
 そんなことはともかく、今日の午後、私は突然祖母の家を訪れたくなった。いや、正確には祖母の家の周辺ののどかさが好きで写真を撮りに行きたくなった。
 きっと貴方もたまに田舎を訪れたくなるのではないだろうか。私だけではないはず。

 冬の日差しが差し込む温かな電車に揺られること数十分。祖母の家のある町に到着。
 幸い駅の近くに位置するので数分歩いて玄関前へ。チャイムを鳴らすが誰も出てこない。のどかな町に小鳥のさえずりだけが響いた。
 予め連絡しておかなかった私が悪いのだが、せっかく町を訪れたことだしお散歩へ。

おいしそう

 秋から冬に移り行く季節を撮ってみた。風情があって気持ち良い。美しい景色をファインダーに収めてシャッターを切る。この一連の行為が私は大好きなのだ。心地良いシャッター音が心の隅々へ響き渡る。ああ、気持ち良い。
 決して変態ではない。私は、そう思っている。

かわいい

 お散歩。するつもりだったのだ。するつもりだったのだが、少し歩いたらどうしてか祖母の家に戻りたくなった。誰もいないのに。
 私は気の赴くままそうした。戻ってきてしまった。戻ってきてようやく気づいた。私は引き寄せられたのだ。祖母の庭に。
 ここからは祖母の庭で撮影した写真である。

大きくなるんだぞ

 何の植物だろう。まだ生まれたばかりのように思う。日の光を受けて気持ち良さそうにしていた。私といっしょ。

いい色

 この葉っぱたちも日向ぼっこだ。生まれ変われるなら葉っぱになりたい。
 唐突だが、写真のレタッチについて少し語らせて欲しい。私には憧れているYouTuberがいる。とにかく語りが上手な方で、表現も秀逸。その方の作品の仕上がりはとてもクラシカルな雰囲気を帯びており、引き込まれるような、不思議な感覚に陥る。そんな感覚が大好きで、私も最近は専らクラシカルな仕上がりになっている。

味わい深い

 先程の写真もそうだが、私が特に拘っているのが緑の色味である。このなんとも言えない深みのある緑色。これをつくるのがまた難しい。
 どうやら私の理想に近い緑を撮って出しから再現してくれるカメラメーカーがあるらしい。富士フィルムである。フィルムシミュレーション。素晴らしい。クラシッククローム、一度でいいから試してみたいものである。X-T1、買ってしまおうかな。いつかは私も富士フィルム。

ボケがすごい

 この日のレンズは、ミノルタさんのもの。
   ”MCロッコールPF55㎜F1.7”
 いわゆるオールドレンズというやつ。今若い人を中心に凄い人気らしい。
 「エモい」を簡単につくれる。確かにそうだ。ゴーストが出たり、フレアが出たり。そういう写真も私は大好きだ。というか私がオールドレンズに手を出したきっかけも大多数の若者と同じである。

 ただ、どうやら人間の好みというものは変わるらしい。「エモい」は私の性に合わないようで、部屋に額に入れて飾るとしたら。そう、考えた。

    「渋い、クラシカルな写真」

 ここに落ち着いた気がする。珈琲を淹れるようになってからまた感性が豊かになったように感じる。
 この日使ったロッコールのレンズは、緑色のコーティングが施されている。それ故に、
 「緑のロッコール」という名で親しまれているようだ。
 デジタルカメラなので、理論上ホワイトバランスでどうにかなることだと思っていたが、どうもそうではないらしい。
 どうしてもこのレンズ、暖色の写真が上手く撮れない。私の技量が足りていない部分もあるが、緑のコーティングが、私のレタッチを寒色へと追いやる。
 ちなみにタクマーなんかを使うと仕上がりも暖色系になってしまう。黄変しているせいだろう。やはりレンズコーティングの特性というのは、写りだけでなく作品の色作りにも、少なからず影響するようだ。

帰ろう

 人工物を撮影するとこんな感じ。絞ったのでかなりパキッとしている。なかなか万能なレンズなのではないだろうか。
 レンズの秘めているポテンシャルを引き出せるよう、これからも写真と向き合っていきたい。
 2000字にも満たない文章であったが、前回よりも読み応えがあったのではないだろうか。
 写真の見応えはイマイチだったかもしれないが、スナップなので、多めに見て頂きたい。
 それでは、私は眠りにつきます。

       おやすみ世界

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