オールドレンズの季節
こんにちは。先日は久しぶりに青空が広がり、空気も澄んでいて気持ちが良かったですね。そんなことを思いながら秋を探しに山へ行ってきました。
カメラは相変わらずの9000D。はじめにMCロッコールPF55㎜F1.7というレンズでパシャパシャしてみました。
もう11月ですよ。今年も残すところあと僅か。一年があっという間でびっくりです。
上の写真、ススキを撮影しました。背景となる気持ちいい程の冬空の影響か、少し違和感を覚えます。私だけかもしれません。
ロッコールレンズ、なかなかいい写りをしますよね。なんというか空気感が伝わります。
こちらの写真はこのレンズの特徴がよく出ていますね。やはりオールドレンズは開放での撮影が醍醐味ですよね。豪快なゴーストが現れました。このレンズ、太陽に直接向けなくてもゴーストがガンガン出ます。若干光源から斜めにするイメージですかね。このレンズを使う時は「思いっきり逆光!!」という感じの撮影よりは、こんな感じの撮影が多いかな。なんせ思いっきり逆光はタクマーが強すぎる。
こんな感じでパープルフリンジも結構出ます。ピン甘の時はかなり酷いです。オールドレンズらしさといえばそれまでなのですが、個人的にはあまり好みではないです。
それにボケも素晴らしい。背景のバブルボケも勿論ですが、それ以上にススキを見て頂きたい。見よこの秀逸なボケ感。完全にハマった。
少し絞ってみるとこんな感じ。F5.6とかかな。背景ボケがやや騒がしいが、これもオールドレンズのクセである。それに私はあまり気にならない。この写真、注目すべきはピント面のシャープさであろう。やや絞っているとはいえ、オールドレンズである。正直この写りの良さには私も驚いた。今後使用頻度が高くなる予感。
さあ、ここからはレンズを変えてお話を続けていきます。勿論作例を添えて。
今回使ったレンズ(2つ目)は、スーパータクマー50㎜F1.4である。スーパータクマーといえば55㎜F1.8がとても有名である。当方も所持しており、オールドレンズの入門に最適なレンズの1つであると言って間違いないだろう。
しかし今回使ったのは、50㎜F1.4である。超定番レンズの上位モデルといった位置付けである。焦点距離50㎜で開放F値1.4を実現するのは、当時の技術ではなかなか難しかったらしい。感謝。
こちらの写真、確か一段か二段ほど絞って撮影したような気がする。このレンズ、めちゃくちゃシャープなのである。この写真では絞っているが、実は開放側からもパキパキなのである。ただフリンジやフレアが目立つのでパキパキにしたい時はしっかり絞ってあげると良さそう。
まず、なんと言ってもこの温かさが特徴だろう。55㎜F1.8同様、アトムレンズを使っているので、黄変している個体が多い。ただ、前期型は非アトムレンズで、8枚玉と呼ばれているらしい。これはレンズの枚数である。コレクターの間では人気があるようだ。正直写りは後期型の方が優れていると言ってもいいかもしれない。あくまでも前期型の人気は希少であるということから。ホワイトバランスの弄れないフィルムカメラユーザーには、非アトムレンズは前期型を購入するメリットになり得るかもしれません。
先程の作例もそうであるが、温かみのある色再現が素晴らしい。黄変の影響が多少あるのか、レタッチする時も暖色側にもっていくと良い仕上がりになることが多いと感じる。
ここは流石Canon。発色の良さは他のメーカーと比較しても優れていると感じる。
ちなみに作例は全てraw現像済みのものであるが、色はあまり弄らないようにしている。
せっかく葉が色づいて、それを私のカメラが忠実に再現してくれているのである。そのままでいいじゃないか。
お待たせしました(?)タクマーの代名詞と言ってもいい、夕陽を使った作例です。
やはりこのゴーストが美しい。タクマーといえば虹ゴーストが有名であるが、あくまでも今回のメインは紅葉。虹ゴーストでは少し、いやかなり、主張が激しい。ということで一段絞って撮影してみた。細い線のゴーストがしっかり出る。私はこのゴーストの方が扱いやすくて好きである。なので逆光時、基本は1、2段絞って撮影する。
50㎜F1.4のタクマーを持っている方は、是非試して欲しい。
最後に、この日のベストショットを。
こちらの写真、実は私が初めてPCでレタッチしたものである。我ながら良い感じ。
開放側でもこんなに解像してくれて、ゴーストも美しくて、1、2段絞ることでフリンジも抑えられる。もう非の打ち所がありません。
絶対に手放せないレンズの1つです。先に登場したMCロッコールPF55㎜F1.7も、こちらのタクマーも、どちらも1万円前後で購入可能ですので、気になった方は是非。
それでは、良い写真ライフを。
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