長編小説連載『別嬪の幻術』
長編ミステリー『別嬪の幻術』の連載を開始します!
この作品は最後まで無料記事として連載しますので、皆さん最後までお楽しみください。
なぜ『美女の幻術』ではなく「別嬪」なのか。
物語の舞台が京都だからです。僕の地元なので、かなりマニアックに、詳細に町の風景なんかも描写しています。
そういう意味では都市小説的な一面もあるかもしれません。
個人的にはいろんな楽しみ方ができる作品なのかなと思っています。今回は僕の小説には珍しくトリックを使っているのですが、書きながら意識していたのは読者の皆さんに京都を散歩してもらっているような感覚になってもらおうという点です。
もちろん推理小説として、トリック、ラストのどんでん返し、人間関係などは重点を置いていますが、この作品を読んで京都に観光に行きたい! と思ってもらえたらいいななんて柄にもなく殊勝な心掛けを致しました(自分で言うな)。
ただこの作品、連続殺人、その手法が毒殺なのですが、半分反則な手段を使っております。
実在する毒物を採用してはいるのですが、毒殺に使える毒物かは甚だ疑問……。
そういうことなので、厳しい指摘を受ける前に謝っておきます。
とにもかくにも、面白い作品であることは間違いないです!
京都と雖も今現在「どすえ」なんてこてこての京都弁をしゃべる人は舞妓さんくらいなので作中は殆ど普通の関西弁ですが、この作品の主人公と言ってもいい洞院才華(『別嬪の幻術』の別嬪を担う人)とその家族だけはこてこての京都弁です。くどいくらいに!
そういうところも楽しんでいただければと思います。
物語は天才vs秀才
絶世の美女でありながら天才と称される洞院才華に圧倒的なコンプレックスと敵愾心を抱く秀才築山栄一の物語。
夏休み明けに起きた殺人事件、その直前から忽然と姿を消した洞院才華、事件を調べていくと被害者は洞院才華からある伝言を受けていたことが発覚する。
そしてもう一人、洞院才華に近づいた人間が殺害され……。
洞院才華を殺人の容疑者と考え、天才の罪を暴くことで自らが真の天才であることを証明しようと息巻く築山。
真相を解明した時、築山に思いがけぬ悲劇が降りかかる。
それでも彼は、目の前の現実と自分の想いに向き合い、前に進もうとする……。
悲劇といえば悲劇。しかしハッピーエンド!
京都を舞台に繰り広げられる連続殺人、そして天才との戦い、真実の愛、陰謀論……。
なかなかに面白いと思うてますさかい、よかったら読んでいっておくれやす~。(はんなりと)