Mリーグ 2022-2023シーズン開幕-場外で荒れる-
Mリーグが10月3日から開幕。私はこの時を待っていた。熱い戦いは観ているだけでワクワクするものだ。私は開幕戦第1試合を、MALUTA CAFEへと赴いて観戦していたのだが、これまた熱い戦いとなった。いつもと違うところで、推しの麻雀プロと一緒に見ることも出来たのはまた別格の思い出ともなったであろう。
第1試合を見終えた後は、電車の中で第2試合を見ていたのだが、そこでとてつもない事が起こった。
昨シーズン、参戦1年目ながらにして最高得点を獲得したKONAMI麻雀格闘倶楽部の伊達朱里紗選手。彼女はとんでもない。なんと、開幕戦だというのに、南2局で役満・四暗刻を叩き出したのだ。なんたる豪運。この役満の凄いところは、差を付けてトップにいたはずの瑞原明奈選手を追い抜いての役満。伊達選手はそのまま逃げ切り、トップとなった。
そんな、湧き上がるニュースとは裏腹に同じ局面で物議が出てきてしまった。
序盤、近藤誠一選手の發の暗槓。形は七対子になりえたのだが、9200点の4着。七対子にするにはドラもないので、正直点数的には弱い(リーチして、裏ドラ乗せても3着目がやっと?くらい)。もちろん、後には最後の親番を控えていた訳だが、逆転を狙うにはあの發暗槓はひとつの手として良いと思った。その前に本田朋広選手がカンを仕掛けていた訳だから、自分へのリスクも背負った上で暗槓を仕掛ける一手は予想外の他無い。なんなら、カン山から引いた物が暗刻になっていれば、四暗刻まで見えてくるはず。そういったハイリスクハイリターンを考えた中での選択をした訳だ。それなのに、「あれをするのは下手」「プロ失格」とか簡単に言って、見るに堪えない罵詈雑言を、外野は言う訳だ。あなたはあのプレッシャーの中、ハイリスクハイリターンの選択を迫られた時、あの選択は出来るだろうか?覚悟して攻めに行けるのか?そういう考え方も必要なのでは無いだろうか?
批判するな!とは言わない。しかし、究極の選択をあの大舞台で迫られた時の事を考えて頂きたい。批判よりも、「ここはこうではなかったですか?」や「何故、○○したのですか?」といった疑問符を唱えた言い方の方が私としては、気分が良いではないだろうか?
今一度、視聴者は選手の立場を考えた上で、発言して頂きたい。多くのファンがいる中で、心もとない争いが、選手にとって1番辛い事であると思う。これから先、Mリーグが誰もが見やすく、平和に観れる形になれたらと、私は願う。