マキシマリスト(汚部屋)育ち
私は着道楽の母に育てられました。貧乏なのに着道楽。結果汚部屋。
子供の頃はおもちゃをたくさん持っていたわけではないし、漫画も雑誌も持って無かった。可愛い服にも興味は無くてテレビを見るからくがきが趣味でした。だから部屋が散らかっても紙をまとめたりすれば簡単に片付きそうなものなのになぜか与えられた自分のスペースが片付かない。母に片付けなさいと何度も何度も怒られては、なぜか収納できない溢れ返る物を見て絶望してました。家具の配置のせいでは?と思って夜中に一人で模様替えし始めてそれでまた怒られたり、、。
いつからか家の狭さに対して物が多すぎることに気が付きました。私に無理矢理母が買い与えるパジャマ(母は私が可愛い服を拒否するから可愛いパジャマを買うことが趣味の様でした。)が一つの大きな引き出しに入りきらないことに「何かおかしくない?」と母に抗議しはじめ、それと母の服が家中を占領していること、私に片付けしろと怒るのに母は全く自分の持ち場を散らかしほうだいなことで毎日のように衝突するようになりました。
それから何年かの間ずっと家は片付かず汚いまま、その間色々な問題も起きて家庭崩壊、母、兄、私全員が全員と冷戦状態。顔を合わせれば沈黙。お前が出ていけという言い合い。
早く家を出たいと思うようになった中学生の頃、母がポロリと言いました。
「物を買ってもしょうがないわね、何も思い出が残らない買ったら満足、これからは家族で旅行とかするのにお金を使おうね。」
その言葉に私は衝撃、、感動し人生がこれからいい方向に変わっていくような予感がして、母の夢であるオーロラを見に行く旅行に連れて行ってあげたいと思うようになりました、が。。
母はその言葉を言った後も服と靴を買うのをやめませんでした。あの言葉は?と問い詰めても「えーだって欲しいんだもん」の繰り返し。いつか母が変わってくれることを信じて私は母に抗議し続けました。それから高2の時に家族旅行に行きましたが、最悪の思い出になり、二度と母と遠出はしたくない、オーロラなんてアホらしいと思い。親への愛が冷めるどころか憎みすぎておかしくなりそうになり家出しました。