9/13の遊馬的心【真景累ヶ淵】③
今日は伸びるかなと思ったらやはり5分程伸びた。
怪談噺を得意として本日代演に来てくださった蝠丸師匠が聴いてくださっていた。
あらすじでは豊志賀は父親の宗悦と似て執着する事をそれとなく、会話に入れてみたが、下手な言い回しだから伝わったかどうか?
宗悦がネチネチ深見新左衛門に返してくれと催促させ、斬り捨てた宗悦の亡骸を下男の三右衛門に片づけさせる所は三右衛門にも折角喋らせて、宗悦の胴巻(お金)まで出して仕込んだのに…。
お熊は出て来ないので本日もカットして、屋敷がお取り潰しになって勘蔵が下谷大門町で新吉を育てるも仕込んだのに…。
男弟子連中が豊志賀の元に集まる中で、『下谷大門町からタバコを売りに来る新吉も弟子になり」といくだりを言い忘れて、師匠のうちの下女が宿下がりになってしまってから取って付けたように新吉を出してしまったミス。コレでは新吉が心優しく、まめに働き、気遣いも出来る場面がムニャムニャになってしまった。
そして
豊志賀の嫉妬がひどく、表へ飛び出した新吉がお久と五目寿司へ
行き、その会話の中で『お爺さんが三右衛門で屋敷奉公をしていて富くじに当たったお金(宗悦のお金)で質屋を始め、長男の三蔵叔父さんが、江戸で番頭奉公まで勤めて跡を継いで弟の父は江戸で小間物屋を始めた』という説明っぽいセリフで、なんとかしたいけどこれが抜けたミス。
あらすじでの、新五郎の部分でも番頭の三蔵を絡めたいが長くなるかな。
豊志賀には『こんな顔になってしまった』をいつも連呼させているけど、今回は、新吉に「死にたいと」は言いながら「どこにも行かないでおくれ」を加えてみたが、思いつきだけど豊志賀の執着感が出れば。
勘蔵叔父さんの家の奥の四畳半にいたはずの豊志賀が居ない…という場面。蝠丸師匠も同じ演出だそうだけど、私が初めて聴いた時の感動を上手く表現出来ていないな…なんだろうな。叔父さんも見てるんだよな…新吉だけに見せたいな。
蝠丸師匠から「かなり刈り込んでるね」「俺の豊志賀より怖いよ!」とのお言葉。
またくすぐり『笑いの部分』もかなり入れているけどその塩梅は難しいと、少しの間ですがお話して頂いた事は凄く嬉しい。
それと今日が休みだったら【豊志賀の死】の代演出来たのに!と。
豊志賀は自由自在だそうで凄い!
締めの言葉は『さて、これから新吉の運命はどうなりますやら。この続きは明日と言いたい所ですが、明日はお休みなので明後日申し上げる事に致します。本日の所は真景累ヶ淵のうち「豊志賀の死」でございました。
連続噺と言いながらお休みとは申し訳ない。