れいゆ大學①⓪ 《課外授業》それ自体が幻である自己肯定感とやらを取り戻す方法
それ自体が幻である自己肯定感とやらを取り戻す方法(=ほんとうの意味で人間として生きる方法)は、ふたつある!
生きている実感を、あなたに…。
1. 屠殺されて食べ物になった動物に感謝する。農家と雨と土と太陽が育てた植物に感謝する。
2. 排泄物を流す前にじっと見る。動物や植物の命が私の肉体となったことを確認する。
「いのちの食べ方」というドキュメンタリー映画がありますので、もしよければご覧になってください。森達也氏の同名の本もありますが。
まず自己とは、自分とは何か?
🎙💥
おおっと、その前に、渋谷のスクランブル交差点の中心で、ポムポムプリンがシャドウボクシングをしております! 実況は古舘伊知郎でお送りします!
ゆるめるモに入れなくても、保育園に落ちても、ブラックホール爆発しても、勝つんだジョー!
🍮🍮🍮
シュッ! シュッ!(シャドウボクシング)
自己って何だポム?
自己を肯定したいって、他者の自己は置き去りポムか?!
お互いに自己を犠牲にして、肯定できる自己なんて…そんなものないポム!
しかも自己肯定じゃなくて自己肯定感って、ほんとに肯定するのは怖いという心理が見え隠れポム!
サイズをサイズ感といったり、不安な現代人たちポムね!
シュッ! シュッ!(シャドウボクシング)
変なジェンダーレスの制服が着たかったんじゃない!ぼくは笑われたってセーラー服を着ていた!
シュッ! シュッ!(シャドウボクシング)
ツイッターで正義を語る若い世代とフェイスブックで政府を批判する古い世代は、それで何かした気になってる、歌を忘れたビジネスマン!
シュッ! シュッ!(シャドウボクシング)
ポムポム!ポムポム!
…バタッ
丹下マイメロ平「立つんだポムポムプリン〜!」
白キティ葉子「ポム! どうしてそこまで、ホセ・面倒サに立ち向かうの?」
あしたのポムポムプリン「あんな野郎は、力石以来だぜ」
何もないと思った東京の虚空に、拳を!
いま、山口百恵が「イミテーションゴールド」を高らかに歌い出します!
自我とは何か?
ブッダは無我なんだとはっきり言っている。キリストも肉体を超えた霊性があると言った。
あるいはゲーテやニーチェや宮澤賢治や荒川修作は何を考え悩んだのか。
人間は進歩していない!
しかし、自我は肥大した。
落語や時代劇、日本の歴史。同じ日本とは思えないですね。昔の人はそんなに《自分》を持っていなかった。
だから武士は切腹し、やくざは指を詰め、芸人や僧侶は島流しに遭ってしまう。
悲しい話だが、貧しい家や村は、口減らしとして、あるいは民俗的な信仰と重なって、子供を捨てたり殺してきた歴史がある。
「もののけ姫」のサンは、まさにタタラ場で生まれ、森の神に生贄にされた女の子だ。だから、ほら、タタラ場には子供が一人も出てこないでしょう。じつは意外と、エボシの娘なのかもしれない。
製鉄や鍛冶の神様である金屋子神は、死の穢れを無視し、死体を差し出させた引き換えに、よい鉄を産んだ。
そういう歴史は、《自分》という観念があまりなかったからでしょう。だからこそ、日本には不思議で曖昧な神道的な感覚が育まれた。外来の宗教である仏教も日本風に書き換えられた。
《自分》は、明治からである。
明治時代になってから、日本人は西洋的な思考を身につけなければならないと焦り、《自分》を装備しました。
ほんとうはない《自分》を、拵えてしまった。幻だが、確かにある。
そして日中日露戦争、太平洋戦争、終戦、GHQ、高度経済成長、テレビ、60年安保、70年安保、インターネット、ゆとり教育、援助交際、カルト宗教、少年犯罪、自衛隊派遣、9.11、3.11、ダイバーシティと、日本人はどんどんバラバラになっていき、《自分》を強めていきました。
しかし、《自分》なんてほんとうはないから、あるいはキリスト教的社会(キリスト教徒という意味ではない)ではないから、自意識や自己愛を確かめ続けるしかない。
自意識に囚われ、自我が肥大し、せっかく明治維新のときに拵えた《自分》も見えなくなる。
《自分》が見えないということは、他人が見えないということだ。なぜなら、みんな《自分》だからだ。
ドラえもんとのび太は甘ったるい声になり、峰不二子もドロンジョ様も昔の話を語り出す。
ドラゴンボールは髪の色を変えて変身を繰り返すしかなくなった。最初はクンフーをしてたのに。
手強い盗賊ヤムチャが弱いことになってしまった。
渥美清さん演じる寅さんのような流れ者が、2000年前のイエスのように真理を知っている。
しかし、それもまた自意識社会に消費されてしまい、ちびまる子ちゃんは夕暮れの清水の路地で溜め息をつくしかない。
サザエさんもドラえもんも星野源に吸収された。
岡本太郎は、岡本かの子と岡本一平の呪縛から、爆発して飛び出した。
渋谷駅の「明日の神話」にChim-Pomは原発の絵を一枚付け足したが、そんなどころではない。
ポムポムプリンがスクランブル交差点でシャドウボクシング。
ブラックホール爆発しても、勝つんだジョー。
それ自体が幻である自己肯定感とやらを肯定する方法(=ほんとうの意味で人間として生きる方法)方法は二つある!
生きている実感を、あなたに…。
1. 屠殺されて食べ物になった動物に感謝する。農家と雨と土と太陽が育てた植物に感謝する。
2. 排泄物を流す前にじっと見る。動物や植物の命が私の肉体となったことを確認する。
最初から壊れている世界に生み落とされた現代人が、生きている実感を取り戻すには、仏教の言う三昧になるだけでは無理なんだ。
すなわち、酒や麻薬やセックスや盆栽やギャンブルや学問や滝修行に熱中しただけでは足りない。
上記の2つが基礎として必要だポム!
ゲーテさん、ニーチェさん、荒川修作さん、いかがでしょう。
おしまい♡
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