あなたはどう伝えるか?
前回は思想を届ける相手の話をした。
今回は思想を伝える方法 ーー
すなわち表現とコミュニケーションの世界に飛び込もうと思う。
(煩雑な集合操作を行うので適宜飛ばしてもらって構わない)
概要
表現は、思想を形にしたものであり、いかようにもなるが、情報量は落ち、また、思想が形にならないこともある。
コミュニケーションは、相手の受け取り方を意識せねばならず、他者理解が必要となる。
表現について
私たちは根底の思想を持っている。
しかし、それは様々な要因があり、内容が変わるだろう。
ここに
$${A: }$$ 根底思想の集合
$${B: }$$ 様々な要因により内容の変わった思想
の集合を考える。
$$
f: A \to B
$$
なる射$${f}$$を考える。
様々な射が考えられ、自分自身の思想の変化であることから
$${f_{me, n}}$$としよう。
この思想集合$${B}$$が表現という射に乗って相手に送られる。
この射を$${Com_{me, m}}$$としよう。
そして、相手が受け取った表現の集合を$${C}$$としよう。
すなわち、
$$
Com_{me, m}:B \to C
$$
相手は受け取りの表現集合$${C}$$より、相手の思想を読み取る。
このときの予測した思想の集合を$${D}$$、
射を$${g_{you, l}}$$としよう。
$$
g_{you, l}: C \to D
$$
まとめると
$$
g \circ Com \circ f: A \to D
$$
さて、
- 表現すること
- 思想を受け取ること
を考えると、
表現者が操作可能なのは$${f_{me, n}}$$, $${Com_{me, m}}$$である。
一方、相手を理解し、推測しなければならないのは$${g_{you, l}}$$である。
$${f}$$は表現をするために$${Com}$$を前提として考えられ、
$${Com}$$は相手に理解してもうために$${g}$$を前提として考えられるだろう。
すなわち、
$$
f(Com) \\
Com(g)
$$
であり、$${g \circ Com \circ f: A \to D}$$より、
$$
g \circ Com(g) \circ f(Com): A \to D
$$
つまり、思考の変化は、相手の理解により、ロールバック的に変化する。
すなわち、思想の変化や表現は、相手ありきのものになる。
相手ありきの表現とは?
表現は相手ありき、すなわち、
「誰に伝えたいか?」
「何を思ってほしいか?」
が一番重要である。
そのためには相手を理解しなければならない。
そして、理解するためには、上に示したように、相手の「表現」の意図を汲み取る必要があるだろう。