本当は世界ではなくあなたを救いたいという話
日本国憲法やその他法令がどのようにして特定の人を守っているかご存知だろうか?
未成年は〜
〜に認定される人は〜
所得が○○円以下の家庭は〜
と続く。これは、個々の能力で見るのではなく、集団の属性から個々の能力を推察して、一括で権利を付与/剥奪する方法である。
これをパターナリズムという。時代的背景から父性主義と訳される。
では、個々の能力に合わせた権利の付与/剥奪事由は何だろうか?
特別学級
一部の未成年の権利付与
成年被後見人制度
その他行政による保護(生活保護や児童相談所など)
法律外でいうと
カウンセリング
個別指導塾
などが当たるかも知れない。
これらをマターナリズムと呼ぶ。時代的背景から母性主義と訳されることもある。
挙げた例で分かると思うが、
パターナリズムは対象を容易に選ぶことができ、対処を一つに定めることができる。
これに対し、マターナリズムは対象が、まずマターナリズムで対処すべきかを確認し、そして個別の対処をすることとなる。
コストや管理の面で言うと圧倒的にパターナリズムが強いのである。
しかし、パターナリズムはその特性上、不満が出やすかったり、失敗すると大きな損失につながる。
マターナリズムは失敗に繋がりにくく、失敗しても一事例となるだけだが、とてつもないコストがかかる。
だが、僕はマターナリズムを選ぶ。
マターナリズムこそが世界を変えると思っている。現実問題難しいが。
(マターナリズムを実行するものが、「正しく」なければ終わってしまう)
だから世界という集合ではなく、目の前のあなたを救うことから始める。
マターナリズムのコストが下がるような研究やモノは日々生まれている。
その例がchatGPTである。
昔ならば、話し相手というものは人間しかいなかった。
しかし今は機械と喋れる時代。
しかし、この、人間と機械の差は大きい。
この部分をいかに近似できて、より人間らしく思わせられるかが、マターナリズムを中心とした世界の始まりだと思っている。
そのほかにも方法はあるが。