【短歌】ベンゾジアゼピン

ほどけない鎖は二ミリグラムずつ重くなっていく夜が明けるたび

まどろみもつかの間の浅い夢もない蛍光灯が布団焦がす夜

十年後八十年後このからだ鎖のない世のいしずえとなれ


雑記帳より