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無事に退職しました

もう、またはやっと、9月になった。


8月末に退職して、無事に9月を迎えることができた。9月1日0時を過ぎたときには、感極まって泣きそうになってしまった。無事会社を離れられて、やっと解放された気持ちになった。

この日を迎えるまで、正直ずっと緊張していた。私としては不要だと思っていた引継ぎも、相手にとって必要なら連絡が来る。そんなことが本当に少しであってほしいと毎日思っていたし、内心かなりびくびくしていた。本当に心をむしばまれているなぁと、何度も思ったことか。

結果、連絡は最小限で終わった。大きく心を揺さぶられることはなく終わって本当に助かったと、心をなでおろしたものである。

それでも、中途半端かつ急に投げ出した仕事は今どうなっているのだろうと、ついSNSを開いてしまう。そして、案の定もやもやとした気持ちになる。未練なんてないと思っていたけれど、実際未練だらけなのかもしれない。しんどいことはたくさんあったが、自分なりに頑張ってやっていたことに関しては誇りを持ってやっていたんだと思い知った。

ただ、後ろばかりを見て置いてきたものを取りに戻ることはできない。新しく得るために前を向いて進むしかない。そこでは叶えられなかったことは、これからのステージで叶えることにしよう。



退職といえば、お世話になっていた人たちへの挨拶というものが必要になってくる。社会人としてのマナーというものだ。

私は、休職期間に入ってすぐに会社のメールアドレスを自分のiPhoneでは使えなくしていたし、会社関係のグループLINEを全て消していた。もちろん上司の許可を得て行った。そうしなければ、私の心がもっと壊れていく気がしたからだ。上司も私を疎ましく思っていたのだろう、さっさとグループLINEから退出させられた。

会社の同僚とは個人LINEでつながっていたけど、”誰か”を選んで連絡するのはきっとプラスにならないと思った。私はうつ病手前で急に休職しているし、連絡しにくいのもわかる。私から連絡したところで、相手もきっと困るだろう。もう、誰にも直接コンタクトを取らないことを決めた。

ただ、何もしないのもどうかと思ったので、会社には菓子折りと手紙を送った。ご迷惑をおかけした謝罪と、お世話になったお礼を書き記して。気持ちというにはささやかだが、何もしないよりはいいかという自己満足だった。

社会人のマナーを守ることはできなかったが、そうも言っていられなかった。これが正しい方法だったのか、正直わからない。他にベストなやり方があったかもしれない。立つ鳥跡を濁さずなんて、今更無理だと思ったけれど、今の私としてやれることをやったんだ。

もう鳥は去った。みなさん、さようなら。お元気で。




さて、9月。解放された私の人生が始まった。

やりたいこと、やらなくてはならないこと、いろんなことが山積みだ。これからどんな人生を歩んでいこうとわくわくする気持ちと、ちゃんと自分の人生を決めていかなければという焦る気持ちが交差する。どちらかというと、焦る気持ちの方が大きいかもしれない。

精神的なところは少しずつ元気になってきているが、完全回復にはやっぱり時間がかかる。そんな簡単には治らないものなんだと、時間が過ぎるほどに感じる。でもきっと、時間が過ぎるほどに、良くなっていくはず。きっとそうだと信じている。

生き急ぐ必要はない。大きく羽ばたく準備期間だ。ゆっくりと自分のペースで進んでいこう。

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