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今日、古希になったばかりの桜井さんの魅力とは?

 おはようございます。坂岡 優(@yu_psychedelic)です。

 わたしがもっとも尊敬し、文化的な方向へ人生を塗り替えていった存在ともいえるバンド・THE ALFEEのベーシストにして代表曲「メリーアン」「星空のディスタンス」のヴォーカル、桜井賢さんが今日70歳の誕生日を迎えました!

 昨年末の紅白でなぜかセンターに映り続け、こっちのけんとさんのギリギリダンスを必死に踊ろうとする姿がSNSを中心に大バズり。「星空のディスタンス」で披露した圧倒的な歌唱力が霞むくらい、お茶目で真面目なキャラクターが世間に見つかってしまった桜井さんですが、その後、GLAYのHISASHIさんとともに喫煙所で新年を迎えるというエピソードも明かされ、ファンもこれからファンになるかもしれない皆様も大盛り上がりの年末年始でした。

 ここ一ヶ月ほどで、Spotifyの月間リスナー数も10万人単位で上昇し、月間30万人を伺うほどの勢いを持っているTHE ALFEE。よくメディアに現れ、“王子様を彷彿とさせる風貌”“エンジェルギター”“高音ボイス”という三種の神器を持つ高見沢さんと、何処にでもスッと現れ一見さんですらも落としてしまう坂崎さんという濃いすぎる二人と比べると、ソロ活動をまったくやらない桜井さんは一見地味なように思われるかもしれませんが、わたしが改めて言うまでもなく、やはり途轍もない魅力の塊なのです。

 今回は、その魅力を、ぎゅーっと纏めに纏めて三つ紹介したいと思います。

1.圧倒的な美声(しかもベースヴォーカル)

 『桜井賢』というミュージシャンを語る上で、どこからどう切り取っても欠かせないのが、その美声です。しかも、非常に難易度の高いベースヴォーカル。

 お酒とタバコを大量に摂取し続けてもまったく損なわれない強靭な声帯から、サイモン&ガーファンクルに影響を受け、学生時代から洋楽を中心にバンドメンバーたちとひたすらコピーを磨き続けたことにより、いつしか培われた表現力あふれるヴォーカル。80年代前半までは柔らかさの際立つ艶やかな歌声でしたが、高見沢さんによってひたすら高音のハードロック曲を激唱させられたことにより、フレディ・マーキュリーを連想するような低音も高音もどちらも力強さを持った響きを繰り出せる日本屈指のヴォーカリストに成長しました。

 80年代や90年代に録音された音源も素晴らしいヴォーカルですが、やっぱり、現在の桜井さんの声を聴いていただきたい。ここ10年間の楽曲の中から、さまざまな魅力が味わえる10曲をセレクトしてみました。

2.素朴で真面目なキャラクター(えくぼがある)

 最初にも書きましたが、桜井さんはソロ活動を一切行っていません。50年間の歴史を振り返ってみても、ひとりでラジオをやっていたことはありますが、ソロ名義の楽曲は一曲もありませんし、単独でメディア出演することもほとんどありません。そのため、ソロ活動の多い坂崎さんや高見沢さんに比べると、「THE ALFEEが三人揃う場でないと現れない」というちょっとしたレアキャラクターのような状態になっています。

 最近、スマートフォンを手にして電話やYouTubeの扱い方を覚えたそうですが、それまでは連絡手段が電源を落とされがちなガラパゴスケータイと、仕事でもなかなか使わなくなったFAXという二種類のみ。メンバーでもなかなか連絡がつかなかったという、そんな桜井さんですが、だからこそ、芸能界に50年以上も身を置いているとは思えないような素朴で、冗談好きで、あたたかいキャラクターが際立ってくるのです。

 メンバーがあれこれと言っているおかげでテストの点数や休日の過ごし方ばかりが話題になることもありますが、ツアーまでにはきちんとヴォーカルを完璧に仕上げ、堅実なベースプレイを魅せてくれます。プロフェッショナルとしての仕事を数十年にわたってこなし続けています。

 しかも、笑うとえくぼが見えるんですよね。最強じゃないですか?

3.創始者だけど平メンバー(圧倒的な包容力)

 一般的にバンドというと、初期メンバーがすべての形をつくっていくイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、THE ALFEEの現在活動している初期メンバーは桜井さんのみで、桜井さんは一度もリーダーになったことがありません。(あのTHE ALFEEによく似た三人組は、たしかに桜井さんに瓜二つな方がリーダーを務めていましたが、楽曲もプロデュースも……という感じで)

 キャラクターの話からも繋がりますが、後から加入し、自分にないものを持っている坂崎さんと高見沢さんを見守りながら、唯一無二の武器であるヴォーカルを活かし、ここまで50年以上にわたってバンド活動を継続させてきたということ。その事実だけでも、歴史に残る偉業であることは間違いありません。

 たしかに、桜井さんは楽曲を作りませんし、派手なプレイも奇抜なキャラクターもありません。しかしながら、三人それぞれに同じことが言えますが、桜井さんの人徳があってこそ、THE ALFEEの活動が長年続いてきたのではないでしょうか。

 リーダーになったことはなくても、見えないリーダーシップを発揮する、あるいは、無意識のうちに包容してしまう。

 あくまでも、いちファンとしての視点ですが、「桜井あってのTHE ALFEE」という言葉はそれを象徴しているように思うのです。



 みなさまの力もお借りしつつ、まだまだ挙げようと思えば、それこそ数えきれないほど挙げられますが、はじめて桜井さんを知っていこうという方が見ると「なんじゃこれは……」となってしまいそうなので、今回はこの辺で。実はオールドベースも変形ベースも多数持っているというベースコレクターである点、コントで登場した多種多様な扮装の桜井さんなど、できれば公式のメディアで、いろいろと調べてみていただけると面白いんじゃないかと思います。

 とにかく、大病なく、不祥事もなく、70歳で健康に活動を続けていただけるだけでも喜ばしいことですし、ファンのみならず、社会からもあたたかい眼差しで見守られているんだと感じる機会が増えていて、10年前とは大きく変わった景色に驚きを隠せません。今が、いちばん面白いです。

 桜井さんのヴォーカルをもっとたくさんの方に知っていただけますように。

 古希になった桜井さんの更なる活躍を願い、結びとします。誕生日おめでとうございます!!

 2025.1.20
 坂岡 優

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Yuu
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