「メロンの気持ち」
実のところ、女の子の気持ちが良く分からない。
僕に限らず、男は皆そのことで間違いなく悩んでいるはずだ。
デートに良くある光景。
どの店で食事をしようかと迷っている時に女の子は、
「どこでもいいよ♪」
みたいに答えるけれども、ちょっと店構えが古いだけで、
「いや、ここはちょっと…。」
と敬遠する。
そうか、女の子には雰囲気が必要なんだな。
じゃ、中華料理行こっか?
「う~ん、今日はなんか中華はちょっと…。」
おもいっきりピータンをぶつけてやろうか、と思う。
結局、あっさり系にして、うどん屋さんに入ってみると、
なんと、自分できつねうどんを注文したにもかかわらず、おアゲさんを残したり…。
「だってもう食べられないもん」
そんな時、僕は多分、きつね目になっている。
うどん屋を出ると、女の子がこう言う。
「甘いもの、食べたくない?」
は?
「だから、あ・ま・い・も・のっ!」
え、何ですか?
「例えばケーキセットとか…。」
確かさっき満腹って言ってらしたはずじゃぁ。
「甘いものは別腹っていうでしょ♪」
さあ皆さんご一緒に、
“お前はウシか~っ!”
きっと女性には胃袋が何個もあるのだろう。
逆に、女の子も僕に対して、理解不能な部分があるみたいだ。
格好良く決めようと、誕生日にサム・クックのシングル盤をプレゼントする。
「これ中古やんか!」
いや、わざわざ中古レコード屋で探して…。
「しかも私、レコードプレーヤー持ってないし!!前にも言ったでしょう?」
そう言えば以前にオーティス・レディングのレコードも却下された気がする。
男って奴は、ビールをよく飲む。
例にもれず、僕もビール好きで、しばしばドイツ人扱いされるのだけれど、
そんな時には照れかくしで、肉が柔らかくなるから(笑)、などといってごまかしてしまう。
さあ皆さんご一緒に、
“お前もウシか~っ!”
モウおしまい。
#なごみの手帖 [ 2007年2月24日(土) ]