何を書けばいいの?「ノート術が知りたい」人へ
「ノート術が知りたい」とこれまで何度もリクエスト頂いていて、本当の意味で「何を知りたい」と言われているのか解らなかった。
手帳講座を行っていて、文房具好き。リクエストは少ない時でも年に数回はある。その度に、「何が知りたい?」質問した。大抵明確な答えはない。
リクエストに応えたくて作れたのは「使い分け術」だった。
ノートの書き方なんて特別な方法がある?
ノートの中身の事は書けない。ノートの書き方に特別な事など何もないと思っていたから。「東大生のノート」に関する本など読めば、求められているものがあるだろうか?と思って読んだこともある。特別なことが見つけられない。
先日記事にしたように、人には「学びの順番があるのではないか」と言う考察を聞いてから、学びの順番に関して考えるようになった。
「イメージ」が先にあってそれを分解して「論理的」に理解する人。
「イメージ」をつかんで自分のフィルターを通った最終「イメージ」で理解する人。
「論理的」なことがわかっていて、それを一つ一つ積み上げて「イメージ」を作り上げる人。
「論理的」に知り得たことを整理整頓して「論理的」に覚える人。
イメージしたことを論理的に学ぶ時「図解」するのは必須ではないか、と考えた。そして、長男は「図解していくことで学びの理解が深くなるタイプなのでは?」と。
長男は、図解が得意な方だと思う。あまりにも自然に使っていたため、「意識して」使うことがなかった。
すると、図解を使って理解しようという考えを持っていない。得意だと思っている部分は古文でも図解を使って理解を深めている。逆につまづいている部分は図解を使っていなかった。だったら使えばいいじゃないか、と言うのが私の中の気づきでアドバイスだった。
その流れで考えてみると、「意識して」図解する人がいると言うことに気づく。そしてそれが「ノートの中身」なのではないか。
リクエストされていたことは、全部ではないにしろ、これだったのではないか、と。
言語もシンプルな線とイラストを
チェコ語を覚えた時のエピソードだ。
私がチェコ語を使えるようになるまで「未知の言語」が頭に残らなかった。頭が切り替わったのはある言葉を知ったのがきっかけだった。
含蓄のある諺でも、美しい言葉でもない。
その言葉は、「dopoledne」「poledne」「odpoledne」の3つだ。日本語だと「午前」「正午」「午後」という意味だ。
これを見た瞬間私はケラケラと笑ってチェコ人を困惑させた。
画像のように私には見えたのだ。
「do+poledne」「od+poledne」
「do」だけだと英語で「to」〜へだ。「od」は英語で「from」〜から。
「dopoledne」はpoledne(正午)doへ向かう時間なのだから午前。
「odpoledne」はpoledneから後の時間なのだから午後、と言う風に見えた。
この話をすると、チェコ語を教えてくれていたチェコ人は困惑した顔をした。もともと1つの言葉で「分解」するものではないし、そう言うものではないと。
でも、私にとって真偽の程ばどうでもよかった。私にとって未知だったものが、知っているものになったことが大事だった。
(目の前にいたチェコ人、マリエにもそう言うと、苦笑していた。日本人はそう言う考え方をするのか、と不思議に思われたのかもしれない)
私はいつでもこうして物事を考えてきたのだ。
それが言語だろうと、日本史だろうと、数学だろうと変わらない。
このチェコ語の覚え方の書き方。
これはまさに私が学生時代から今まで使ってきた「ノートの書き方」だ。
ノートの書き方
・色は少なく。
・「下線」や「矢印」などシンプルな線を使う。
・「空間」をしっかりとり、すきまを作る。空間の中に浮くように、文字やイラストを入れる。
私の根幹となるノート術だ。誰かの参考になればいい。
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