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私は仕事に、恋をする。条件だけでは続かない。



新しい木の匂い。

まだ床の下地が貼られただけの小さな空間。

ここからまた、始まる。

こぢんまりサロンならうまくいく、と日々発信している。

去年の今頃、私は1年後【講師】として「こぢんまりサロン」をつくるために必要な開業サポート講座を行っている、と思っていた。

そのために個人名のツイッターを始めたし、色々な記事も書いた。

ライン公式アカウントも作って発信した。

講座は数カ月先。反応が良くない。発信の言葉や時間を変えてみた。それでも反応はあまり変わらない。母数が変わらなくても、【講座を受けてみたい】という気持ちを持ってもらえればいい。そう思いながら発信をしていたが、単発の「セミナー」の申し込みもない。数カ月たち、自分の中に確信めいたものが出てくる。

今の自分の講座に来て学びたい、と思う人はいない。

自分が伝えたい、やりたい、と思うだけでは達成できない。そう考えると、だんだん、講座に関して「伝える」気持ちが減っていくのが分かった。

講座は受ける人がいて初めて価値がある。「受けたい」という人がいない講座に価値はない。

そして、自分は「価値がない」と思うことをずっと見つめていられるほど、講座に「想い」が強くない、という事実も同時に気づいていた。

それと同時に私の中では「男性にもドライヘッドスパを受けてもらいたい」と2020年から持っていた気持ちが強くなるのを感じていた。きっとこの気持ちがくすぶっている間は、次にいけない。

私が「きっとできる」と信じて、男性へのドライヘッドスパのお店を開こうと考えていたころ、ちょうどサロン開業から3年間働いてくれていたスタッフ2名ともが独立したいと話があった。しかも同時期に。

「きっとできる」にするのは、自分しかいない。とnoteの記事に書きながら、同時に2名ともが同時期に独立することで、今のサロンに新しいスタッフが入ってこない未来も考えていた。

そこでそのままドライヘッドスパのお店をすることを考えつつも、それなら男性にも受けてもらいたい、やるなら今だ!とエンジンがかかった。

その一方で、今のサロンについてくれているリピーター様のためにも、SDGsを意識したサロンでも続くけられるのだ、という証明のためにも、目元のメニューをなくす決断は最後までしたくなかった、のは「学級委員経営者の勘違いとつまずき」にも書いたとおりだ。

新しいスタッフ募集を行い始めて1ヶ月経ち、応募が3名から入る。面接をすると、とても性格がよさそうだと感じた。

これが「手放す」と「手に入れる」法則か。

そう感じた瞬間にギアが回るのが分かった。

そうなると、エンジンがかかった私の頭は止まらない。
考えていた物件が他の人に押さえられてしまう。
出店駅周辺の理想の大きさのところがどんどんなくなっていく。
焦りを覚えた頃に、理想の半分の物件を紹介された。
駅から歩いて3分。
考えていたより離れている。
でも逆に、メンズ脱毛はコンプレックスを解消する場。目立つ場所より気後れしなくていいな,と考え直した。

まだ出店は先だが、11月から賃貸契約を結んだ。
リフォームが入ったのは12月になってから。
カーペットを剥がし,コンクリートに下地の木を設置してもらっている。
この上に床を作るのだ。

申し訳程度にあったシンクは取り外し。
トイレのドアの位置も変える。

今のサロンには必要なかったリフォーム工程が楽しい。
今のサロンはリフォームの必要がない
というのが、物件決定の理由の1つになった。
こぢんまりサロンを開業するのに、初期投資をかけすぎるのは、よくない。

ではなぜ今回は、というと、ちょうど良い物件が存在しなかったからだ。
メンズ脱毛、キッズ脱毛も行うから「個室」が欲しい。
簡単なのはマンションの一室だった。
だが、不動産屋さんの方から、
「男性の脱毛をするなら、完全に密室になるマンションは使わない方がいい」
とアドバイスを受けた。
確かにそうだ。
(不動産屋さんが匂わせたのは、襲われるという話だった)自分自身を振り返って、襲われるとは思っていない。
ただ、マンションの一室に出入りすることで、男性側が不利益(浮気を疑われるなど)をこうむるかもしれない。
不動産屋さんのアドバイスは理解できる。

そうなると店舗,あるいはオフィス物件になる。
個室を作るリフォームが絶対に必要になる。
考えていたより小さい広さの物件を選んだので、リフォーム代は少なくて済む。

そんな言葉を持って銀行に融資のお願いに行った。
私は仕事に恋をする。
いかに私の仕事が素晴らしいことか。
男性のコンプレックスと疲れを解消し、ビジネスパーソンのパフォーマンスを上げる。
そうすれば周辺の経済も回る。
キッズ脱毛は、習い事をしていて気にしているのに、お金がかかりすぎてできない場合も多い。
そんな子にオフシーズンに何回か来て、シーズン中気にしなくても良いようにするのがいかに、
アスリートにとっても良いことか、を伝える。

上手くいきそうか、を伝える。
メンズ美容が成長市場だからです、なんて条件だけでは続かない。

「恋」はまるでガソリンだ。
エンジンがかかるのは、この想いがあるから。
こぢんまりサロンが上手くいくかどうか。
コンセプトやSNS発信。
そんな空気や火をうまく扱いながら、走っていく。

そんな様子を今後、ライン公式アカウントで流していく。
講座はなくとも「伝える」ことはできる。
気になる方は、ぜひ登録して欲しい。


#エンジンがかかった瞬間

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