暑くなると、服をつったまま使えるスチームアイロンが欲しくなる。
暑くなると、服をつったまま使えるスチームアイロンが欲しくなる。
お気に入りのワンピース
今朝ワンピースを身につけて「思っていたのと違う」と感じた。
原因はわかっている。シワのせいだ。手にした夏のワンピースは麻と綿の混合生地だ。昨年1度だけ着た。きちんと感が出て好きなラインだ。
去年は出かけること自体少なく、そのままクローゼットで出番待ちをしていた。おしゃれ着洗いの洗剤で洗ったことは覚えている。干す時のシワのばしが甘く、さらに、アイロンもかけていなかった。
私はアイロンがけが嫌いだ。年間で片手で足りるほどしかアイロンはかけない。結婚した時、パートナーはすでに「形状記憶Yシャツ」を愛用していたので、買い足すのも全てノンアイロンにしている。
私自身は、麻素材でも普段はシワ入りで着る。
きちんとしたいと思う時にはシワにならない服を選ぶ。
今日はきちんとしたい。でも着たいワンピースは麻混素材。
服をつったままスチームできるアイロンが欲しい朝。
持っていないから、普通のアイロンでスチームの設定。
かけ慣れないから、結局シワが残っている。その上、自転車移動。
このシワで本当にアイロンをかけたのか?と思うだろうが、本人は至って真面目に朝からアイロンを出してきて、アイロンをかけたのだ。
必要だけど、忘れる。
自分のこんな心理で、ふと自分の事業を思い出す。
前から夏になると欲しいと思いつつ、年単位でアイロンをかけることが少なく、忘れていた。自分のアイロンの下手さ加減でも、やっぱり必要なんじゃないかと考える。
客観的に見れば、暑くなるたびに欲しいと思ったその時に買っていれば、時間の短縮になり、さらに普段のシワ入りの服も簡単に綺麗に着れたのだ。でも、「ほんの数回のことだし、なんとかなるし(下手な従来のスチームアイロン)」と思っていた。
単発の手帳講座や時間の使い方講座をしている、という話になると、みんな何かしら「悩んでる」「困ってる」「教えて欲しい」と言う。全くわからない人のためのGoogleマップのセミナーやすでに事業をしているけれど、迷子になっている方のためのリブランディングセミナーも、同じような反応があった。
でもそう言いつつ、実際の申し込みには至らなかった。今まで組んできたセミナーは、私にとっての「服をつった状態で使えるアレ」なのだ。服を着る時に「欲しいな」となるけれど、服を脱いでしまえば忘れてしまう。また同じことが起きるまで思い出さない。結局シワになりやすい「麻」の服を着る季節が終わると、存在すら忘れてしまう。
Facebookで冒頭の画像を出したら、即座に「買うほうがいい」とコメントが数件ついた。アレが欲しい、とわざわざSNSに書いたのは、今日が初めてだ。写真を撮ったのも、今日が初。写真によって状況を客観視したからだろうか。
それとも、お気に入りのワンピースができたからだろうか。今までよりずっと“必要性”を感じている。
“シワのばし”のために、セミナーや講座が必要だと知ってもらうのにはどうしたらいいか。
客観的に見て“今必要だ”と知ってもらうにはどうしたらいいか。
“お気に入り”をいい状態で着るために“必要だ”と判断されるのにはどうしたらいいだろう。
料理のために部屋着に着替えても、スチームアイロンのことが頭から離れない。